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「4か国と英語で繋がる5日間」を実施しました。

オンラインプログラム
国際交流課では、2021年3月に実施したカナダへのバーチャル留学が体験できるオンラインプログラムに続き、この夏にも、9月1日から9月7日までの土日を除く5日間のオンラインプログラムを実施しました。

プログラムは、オーストラリア、カナダ、ベトナム、フィリピンと、毎日異なる国へのバーチャル留学を体験するものでした。授業は基本的に全て英語で進められるため、参加学生の多くは国際コミュニケーション学部所属でしたが、中国語だけでなく英語も習得したいとする現代中国学部や、法学部、経済学部からの参加者も含め11名の学生が参加しました。

1日目は、オーストラリアにいるスタッフからプログラム中に必要なスキルや姿勢のアドバイスを全て英語で説明され、学生達は緊張した様子でしたが、常に笑顔で接してくれるオーストラリア側のスタッフと現地英語教員により、学生たちは間違えることを恐れず、積極的に話すことの大切さを学びました。
2日目のオーストラリアへのバーチャル留学では、カランビン動物保護園での放し飼いの保護動物の様子を現地スタッフ自ら撮影し、実際にカンガルーなどの動物たちをそばで見ているような体験をしたり、3日目のカナダでは、同年代の大学生によるブリティッシュコロンビア大学のキャンパスツアーで、大学の様子を見ることもできました。どちらの移動中も常に学生たちに英語で語りかけ、(学生が)現場で一緒に移動しているような体験ができました。
2日目、3日目はバーチャル観光として体験できることはその国の特徴を反映したものでしたが、基本的な質問や自己紹介など、同様のことを繰り返すことで、参加学生も少しずつ英語でコミュニケーションをとることに慣れていくようでした。どのセッションでも現地スタッフからの丁寧な呼びかけがあり、授業を重ねるごとに、参加学生からの発言も増えていきました。

4日目のベトナム学生との交流は少人数グループに分かれ、英語が母語のシンガポール学生の進行によるものとなりました。進行役以外は、全員にとって英語が第2外国語という状況で、ベトナム学生の英語力の高さに最初は圧倒されている様子でしたが、すぐに本学学生も自分たちが事前に準備した日本の文化、大学生活、自身の目標などパワーポイントを利用して英語で発表していきました。
5日目の1コマ目のみ、英語での交流を主とするものではなく、フィリピンセブ島での社会問題の1つである墓地で生活する貧困層の現状を現地の日本人スタッフから説明を受けました。日本で暮らしていると想像もできない生活を知ることは参加学生の中で異なる文化とは何かに気づくきっかけになったようです。
最終日にはプログラムに協力してくれたオーストラリアホストマザーとオーストラリアのバディを招待し、「自分たちがプログラムを通じて学んだこと」として、英語でのプレゼンテーションを各自が披露しました。リハーサル時にアドバイスを受けたことを踏まえ、発表する姿は、初日には緊張してうまく反応できなかった様子からは想像できないほど、皆自信に満ちた立派なものでした。

プレゼンテーションの様子だけでなく、全体を通じて関わった各国の現地スタッフからも、本学学生の事前準備や参加の態度など、素晴らしかったとの言葉をいただきました。
学生たちが海外留学に行くことができない状況が続いていますが、今回、日本にいながら4か国の異なる文化や諸問題を学んだり、それぞれの現地の人たちと交流できたりと、オンラインならではの経験をすることができた5日間となりました。

写真は上から、「1日目:オーストラリアからのプレゼン指導の様子」、「2日目:オーストラリアでの動物保護園で現地スタッフに近づくカンガルー」、「3日目:カナダホストマザーとの交流」、「3日目:カナダ学生によるブリティッシュコロンビア大学内の学生ホール紹介」、「4日目:ベトナム学生とのオンライン早押しゲームの様子」、「4日目:ベトナム学生との交流後の記念撮影」、「5日目:富裕層の墓地とそこから見える高層ビル」