１．企画の趣旨
2022年度から愛知大学法科大学院加算プログラムの取組の一つとして展開してきた名古屋市内に本社を構える大手商社での経験を活かし、今年度から愛三工業株式会社においても、役員・管理職向けの法律講座を実施しています。　
第1回は、2025年8月28日（木）11：00～12：00の日程で、コンプライアンスに関する講演を大学院法務研究科の鈴木智洋教授に実施していただきました（既報）。
第2回は、2025年10月7日（火）10：00～11：00の日程で、実務での豊富な経験を踏まえた、「職場でのパワーハラスメント」について、引き続き鈴木教授により講じられました（既報）。
第3回は、2025年11月27日（木）11：00～12：00の日程で、独占禁止法のカルテル規制について、本法科大学院非常勤講師（経済法等担当）の永田明良先生に講演いただきました。

２．講座の概要
日程、講師及びテーマ詳細は以下のとおりです。。　　
日程：2025年11月27日（木）11：00～12：00
講師：永田明良　本法科大学院非常勤講師（本法務研究科修了生、弁護士）

「愛三工業株式会社　法律講座③　カルテル規制と業務対応上のポイント」　
愛三工業株式会社の営業職等、関連部署の従業員の参加を得て、対面方式で実施されました。
講演では、独占禁止法の目的等の基礎的事項や研修の意義から始まり、わが国の独占禁止法における不当な取引制限（カルテル）に関する規定の詳細な解説、最近の事例を踏まえた規制のエンフォースメント、アメリカの反トラスト法の紹介などがあったのち、企業実務として、カルテル規制に抵触しないための体制整備、コンプライアンス上の留意点、内部統制の在り方など盛りだくさんのトピックに触れられました。　
講演後には活発な質疑応答がなされ、日ごろの実務に直結する問題であるだけに参加者の関心が高いことが窺われました。