この理念を実現するためには、専門的な法知識はもちろん、問題となる事案の事実関係を的確に分析し、法的紛争を解決するための法的な思考力、表現能力および交渉能力、そしてプロフェッショナルとしての責任感や倫理観といった資質を備えた法曹の育成が必要であると考えます。
具体的には、
基本的人権を擁護し、社会正義を実現するという使命に基づき、法の支配の担い手として質の高いサービスを地域に提供する「地域社会に貢献するローヤー」の養成をめざします。
地域社会に貢献するローヤー
多様な価値観が交錯する現代社会においては、弁護士が活躍する場も多種多様になっています。
本法科大学院は「地域社会に貢献する法曹養成」の目的のもと、これまで多数の弁護士を輩出してきました。
彼ら・彼女らは、市民生活上身近な法律問題について市民一人ひとりに寄り添ういわばかかりつけ医のような弁護士として、予測不能なリスクの渦中でグローバル展開している地場企業に寄り添い企業が抱える国際的・国内的法律問題について的確なアドバイスをする企業法務に強い弁護士として、あるいは、地域に居住する外国人の支援に奔走する弁護士として、地域社会に根差した活動を展開しています。
本法科大学院は少数ながら裁判官および検察官も輩出しており、彼ら・彼女らもまた、それぞれの勤務地において諸事件の解決を通じて地域社会に貢献しているといえます。