2025年度地域居住外国人向け法的支援促進イベント開催報告(豊橋)

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 2025年8月3日(日)10時から12時30分までの予定で、豊橋市駅前大通のemCAMPUS Eastのセミナールームをお借りして、豊橋市国際交流協会様と愛知大学大学院法務研究科との共催による地域居住外国人への法的支援事業が実施されました。本企画は、法律に関わるテーマでの講演会と弁護士による個別法律相談会とで構成され、講演会には15名、個別法律相談には13名の方が事前に申し込んでくださいました。
 講演会は、河野優子弁護士(弁護士法人エミリア、愛知大学大学院法務研究科非常勤講師)により「外国籍の人の離婚手続について」という演題にて行われました。その後、講演会と同時並行で3人の弁護士による法律相談を行いました。
 当日は欠席者がいたため、実際の参加者は10名弱だったと思われますが、その国籍は、ブラジル人、フィリピン人、中国人など多様でした。また、愛知県立大学大学院国際文化研究科の院生および修了者の皆様が7名、引率の先生方が3名、副学長の先生が1名、見学を兼ねて参加されたため、セミナールームはほぼ満杯の状況でした。
 参加者は、真剣に聴講し、自分自身のケースを引き合いに出しながら質問していましたので、離婚当事者が多かったことが窺われます。また、個別法律相談の事前申込みも想定以上に多く、地域に居住する外国籍の方が適切な相談先を見つけられず法律問題に悩んでいる現状も浮き彫りとなりました。

 愛知大学大学院法務研究科は、引き続き、地域のニーズを踏まえた法的支援事業を継続していく所存です。ご参加およびご協力いただきました皆様にはこの場を借りて心より厚く御礼申し上げます。