令和6年司法試験の結果と合格者インタビュー

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令和6年司法試験で本学法科大学院の修了生・在校生は受験者9名の内、5名の合格者を出しました。
その内、本学法学部卒業者は4名です。
予備試験合格者(法科大学院を修了しなくても司法試験を受験できる)2名も司法試験に合格し、その内1名が本学法学部卒業者です。
愛知大学の法学部卒業生が素晴らしい成果をあげてくれています。
また、合格率55.56%(予備試験を除く全国法科大学院平均34.84%)は、「全国2位」でした。本学法科大学院の開学以来、高い合格率を維持し続けています。

今回の合格者の中から、中国からの留学生である林さんと本学法学部卒業生の宇佐美さんのお二人にインタビューを行いました。
下記よりご覧ください。

林 鳳英さん(2023年度本学法科大学院既修者コース修了、中国福建省出身)


Q1 愛知大学法科大学院で過ごした2年間の感想は?
A. 私は愛知大学では2年しか勉強していませんが、学校に対する思いは非常に強いです。
私の愛知大学に対する感想は、
第一に、教員に温かみがあり、
第二に、課題の密度が濃く、
第三に、講義には深みがあり、
第四に、試験には厳しさがあります。
つまり、求めるすべてが愛知大学法科大学院に揃っています。これが私の感想です。この感想が皆さんの助けになれば幸いです。

Q2 日本の法律を学ぶ際の苦労について教えてください。
A. 困難はたくさんありますが、それを解決する方法は困難よりも多いと私は思います。
例えば、最初に日本の法律を学び始めたとき、六法全書の条文にはたくさんの法律専門用語があって、読めない言葉ばかりでした。わからない言葉が出てきたら、インターネットで調べていました。
当時は、家で独学していて、先生も友達もいなかったので、自分で調べて覚えるしかありませんでした。先生も仲間もいませんでした。また、法律論文が書けなかったとき、市販の論文問題集の模範解答を、私は愚直に一字一句手書きで書き写しながら覚えました。そうやって、論文を書く力を身につけました。だから、「世の中に難しいことはない。心を込めれば何でもできる」と思います!

Q3 将来、どんな弁護士になりたいですか?
A. 私は2023年の大晦日に誓いました。
法曹としての正しい知識と正しい見解の形成のために学ぶことを。
人類の法律の本質である「公平」と「公正」のために学ぶことを。
そして、この世から犯罪や争いがなくなることを願い、学ぶことを。
だからこそ、初心を忘れずに、これらの目標を実現する法律家になろうと思います。



宇佐美 太夢さん(2024年度本学法科大学院未修者コース修了、愛知大学法学部卒業)


Q1 愛知大学法学部のご卒業ですが、法学部と法科大学院での法学学習にどんな違いを感じましたか?
A. 同じ大学の「法学」の授業でも大きく違います。学部の授業は講義を聞く「受け身」の授業が多かったですが、法科大学院では課題が出されることが多く、毎日のように遅くまで課題の対応に追われていました。

Q2 法科大学院での勉強で、苦労したことは何ですか?
A. 覚えなければならないことも多く、授業の予習や復習が大変でした。法科大学院では「書く」ことが重視されます。書く力をつけないと、法科大学院で勉強を続けることは難しいと思います。

Q3 将来、法曹界でどのように活躍したいですか?
A. 困っている人を助けることができる、思いやりのある法曹になりたいと思います。