１．企画の趣旨
　2022年度から、愛知大学法科大学院加算プログラムの取組の一つとして展開してきた岡谷鋼機株式会社外国法基礎講座を、2024年度からは、新たな加算プログラムが開始したのを機に、法律基礎講座という形で、必ずしも外国法に特化することなく、重要な法テーマを取り上げ、愛知大学法科大学院関係者が従業員に対して講じることとしている。
　第5回は2024年10月17日（木）14：00～15：30の日程で、本学法学部教授の立石直子先生に、ご専門の立場から、ダイバーシティ、とくに女性活躍と性の多様性について講じていただいた。


２．講座の概要
　日程、講師およびテーマ詳細は以下の通り。　　
●日程：
　2024年10月17日（木）14:00～15:30
●講師：
　愛知大学法学部　立石　直子　教授

　岡谷鋼機およびそのグループ会社従業員の参加を得て、対面とオンラインとのハイブリッド形式で実施された。
　講義は、ダイバーシティの意味づけの変遷、女性活躍の現状と社会経済的意義、性の多様性の問題、および、なぜ今ダイバーシティが必要なのか、の順にビジュアルに訴えかける数多くのスライドとともに展開された。また、講義には、受講者が今後活用できるようにと豊富な資料が添付された。ダイバーシティが人権擁護のキータームだった時代は終わり、企業のリスクマネジメントの一環としてダイバーシティに取り組む必要性が改めて認識され、企業研修として大変有意義な時間となったと思われる。
　今回をもって、2024年度の岡谷鋼機株式会社法律基礎講座のすべてが終了した。今年度の内容について、該社と情報交換・意見交換をしたうえで、2025年度に繋げていければと考えている。
　

（立石先生ご講演中のもよう）