名古屋市立大学人文社会学部を訪問し、授業を行いました

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 2023年11月30日(木)16時20分から17時50分まで,愛知大学法科大学院・松井直之教授が名古屋市立大学人文社会学部「憲法2」の授業に参加して,「司法制度改革と法科大学院」について講義を行いました。この授業には,名古屋市立大学人文社会学部から小林直三教授(憲法学)と同学部現代社会学科・心理教育学科・国際文化学科に所属する14名の学生が参加し,本法科大学院から鈴木智洋教授,法科大学院生の浅野七海さん,木村日向君が参加しました。

【授業内容】
 授業では,「人身の自由」に関わる司法制度について概説し,司法制度に含まれる問題点を改善するために司法制度改革が行われ,その一環として法科大学院制度が設けられたことを説明しました。そして現在では,法学部と法科大学院とを連携する「法曹コース」が設けられ,法科大学院在学中に司法試験を受験できるようになり,従来よりも法曹資格取得までの期間が短縮することなどを紹介しました。
 そのなかで,本法科大学院の浅野さんと木村君に,法曹を志望する理由,本法科大学院での学修状況などについて話をしてもらいました。また,旧司法試験に合格した弁護士であり,本法科大学院で教鞭を執っている鈴木教授には,旧司法試験合格のための学修と法科大学院での学修とを比較し,両者の異同に関するコメントをいただきました。更に,名古屋市立大学人文社会学部の教員である小林教授からは,非法学部の学生が憲法をはじめとする法律学を学ぶ意義,非法学部の学生が法科大学院で学修して法曹となる必要性などについてご意見を拝聴することができました。

【意義と展望】
 今回の授業にご協力,ご参加いただきました名古屋市立大学人文社会学部の小林直三教授,「憲法2」の受講生の皆さま,本法科大学院の鈴木智洋教授,法科大学院生の浅野七海さん,木村日向君に厚く御礼申し上げます。
 今回のように,法科大学院の教員が非法学部の授業で講義をすることで,非法学部の学生に法科大学院での学修の一端を知ってもらい,学生の将来の進路の選択肢のなかに,法科大学院へ進学して,司法試験に合格して,法曹となることが加われば幸いです。
 今後も,こうした授業を実施することで,愛知大学法科大学院が法曹養成を通じて地域社会に貢献していくことを目指したいと考えております。

(文責:法務研究科教授 松井 直之)
以上