「外国人居住地域への法的支援促進」プロジェクト@名古屋国際センターを開催しました

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「外国人居住地域への法的支援促進」プロジェクト@名古屋国際センター実施報告

2022年12月14日
プロジェクト・リーダー 伊藤 博文

 2022年12月11日(日)14時00分~16時00分の間、名古屋国際センター(NIC) (名古屋市中村区那古野1丁目47-1)第一研修室において、愛知大学法科大学院地域貢献プロジェクト「外国人居住地域への法的支援」による法的支援プロジェクトを行いました。
 このプロジェクトは、愛知大学法科大学院が地域の外国人コミュニティーに出向き、さまざまな法的支援を提供することにより、地域貢献をはかろうとする試みです。8月に行った豊田市保見地区での開催に引き続き、12月に名古屋市内でも開催することができました。
 当日は、名古屋国際センターのボランティアの方や一般の方、および本学法科大学院生を含めて16名の参加がありました。愛知大学からは、上田純子 院長、松井直之 教授、伊藤博文 教授、伊藤孝司 大学院事務課車道事務室係長、本学院生6名、本院修了生の杉本みさ紀 弁護士、同・六鹿竜輝 弁護士、法テラス愛知法律事務所から、河野優子 弁護士、名古屋国際センターからは広報情報課主査・岩本久子さん、広報情報課課長・吉見昌貢さんが参加されました。
【実施内容】
(1)14:00-14:10 主催者あいさつ(上田純子・法科大学院長)開催の趣旨と注意事項説明(司会担当:伊藤博文教授)。上田院長より、本プロジェクトの趣旨や意義が説明されました。
(2)14:10-14:50 講演①「ヘンケンと日本国憲法」(担当:松井直之教授)。
松井先生がパワーポイント・スライドを使いながら外国人の差別に関する裁判例をわかりやすく説明されました。この場には、本学法科大学院生の長屋零菜さん、林鳳英さんも加わって、なごやかな雰囲気で講演が行われました。
(3)14:50-15:00 休憩
(4)15:00-15:40 講演②「日頃のモヤモヤから偏見を考える」(担当:河野優子 弁護士、法テラス愛知法律事務所)。
河野弁護士がこれまでに自ら数多く担当してきた外国人関連の事件で体験した偏見や差別問題等についてパワーポイント・スライドを使いながらわかりやすく説明されました。
(5)15:40-16:00 ディスカッション(担当:伊藤博文教授)。時間の関係上、十分な時間がとれませんでしたが、フロアーの方から松井先生や河野先生への質問が出され、両講師が講義で話せなかったことも補足されながら質疑応答が行われました。有意義な時間を持てたと思います。
(6)おわりの挨拶、アンケート回収、解散。
【反省と今後の進め方】
 今回の愛知大学法科大学院地域貢献プロジェクトは、杉本みさ紀弁護士の人的な繋がりから、名古屋国際センターの岩本久子・広報情報課主査さんや、河野優子弁護士との繋がりから実現できました。名古屋地区での初の試みとなりましたが、内容としても充実した情報共有の場ができ意見交換の場としても大変有意義であったと考えております。ご協力いただきましたすべての皆様に厚く御礼申し上げます。
 今後も、地域への貢献を目指して、努力していきたいと考えております。

当日の模様

主催者挨拶:上田純子法務研究科長

日本国憲法について講義をされる松井直之教授。

講義をされる河野優子弁護士。

フロアーからの質問に答える講師。