留学体験談(海外短期語学セミナー)

海外短期語学セミナー

春季・夏季休暇を利用して、約4週間滞在。各大学がその国や地域を知るための多彩なプログラムを用意し、ホームステイなど生活面でも充実したサポートを実現しています。

カナダ クイーンズ大学

所属:地域政策学部 地域政策学科
留学時期:2020年2月~3月(1年次在学時)

 カナダに一か月生活して強く感じたことが三つあります。
 一つ目はカナダの人たちは家に帰宅する時間やご飯を食べる時間、就寝時間が早いということです。私は家に17時半に帰宅することが多かったが、ホストファミリーはすでに帰宅し、時にはご飯を食べ始めていることもありました。日本では19時ごろにご飯を食べるのが普通であり、カナダに来てとても驚きました。レストランに出かけた時も17時の時点で満席でした。私は飲食店でバイトをしていますが、そもそも17時から夜の勤務が始まり、18時半頃に混み始めてくるのがほとんどです。そして21時から22時の間にはホストファミリーの人たちは寝てしまうので自動的に私の就寝時間も日本にいる時より早くなりました。これも仕事から帰ってくる時間が早いことが関係しているだろう。この一か月間日本にいる時とは全く違う生活リズムを経験することになりました。
 
 二つ目はカナダの人は仕事からの帰宅が早いため、仕事後の時間を自分の趣味に費やす人が多いということです。ホストファミリーの人も、ヨガ教室に出かけたりや映画を見たりしていました。友人からもホストファミリーの人が夜にバレーをしているということを聞きました。日本では残業が多いということが社会問題になっており、仕事後に自分の趣味に費やすという人は少ないと感じます。カナダでは生きるために仕事をするが、日本では仕事をするために生きているのではないかと感じました。

 三つ目はとてもカナダの人はフレンドリーだということです。お店に入ると必ず「Hi!」または「How are you?」と尋ねられます。さらに物を買う前にも尋ねられます。日本では「いらっしゃいませ」と言うぐらいで相手の調子を尋ねたりはしません。時には「Where are you from?」と尋ねられ、そこから大学の話など、会話に発展することもありました。カフェでご飯を食べた時も、食べている途中で「How is taste?」と必ず尋ねられます。日本ではないことだったので最初は驚きました。また、ある時歩いていると、外国人である私にも「Hello!」といってくれとても嬉しかったです。カナダの人はとてもフレンドリーでやさしいなと感じました。

オーストラリア クイーンズランド大学

所属:経済学部 経済学科
留学時期:2020年2月~3月(2年次在学時)

 クイーンズランド大学の設備はとても素晴らしく、職員にもとても親切に対応していただけました。授業に関しても素晴らしい教師たちによる丁寧な授業を受けることができたため、とてもよかったです。海外のそれも年齢も異なった人たちと交流できたことは、とてもいい経験になりました。特に東ティモールの人たちはとてもフレンドリーで仲良く授業を受けることが出来ました。国によっても英語の話し方に特徴があることがよくわかりました。また大学で開催されている様々なアクティビティはどれも興味深く、充実した学校生活を送ることができました。特に毎週金曜日に開催されているスポーツのアクティビティでは、色々な国の人とサッカーを楽しむことができました。

 休日には様々な観光地に行くことができました。ゴールドコーストやマウントクーサ、ローンパインコアラサンクチュアリといった有名な観光地に加え、ブリスベンの市街を満喫することが出来ました。ブリスベンの市街は治安もよく、とても洗練されている印象を受けました。街のあらゆるところにゴミ箱がおいてあるため、街に捨てられているゴミも少なかったことは日本でも見習うべきだと思いました。ゴミ箱の設置は衛生面の向上だけでなく、雇用の創出という面でもいい影響があると思いました。また公共交通手段が発達しているとともに、Uberタクシーや電動スクーターも発達していることで、移動手段が数多く揃えられていることも見習うべきだと思いました。

 ゴールドコーストは今まで見たことないほどきれいなビーチで驚きました。ローンパインコアラサンクチュアリでは、夢であったコアラを抱くことできてとても嬉しかったです。最終日にマウントクーサをみんなで登ろうとして、隣の山を間違えて登ったのは今となってはいい思い出です。特にケアンズでスキューバダイビングをやったことは、このセミナーで一番の思い出です。世界遺産にも登録されているグレートバリアリーフはあまりに壮大で言葉にならなかったです。カメと一緒に撮った写真はとてもいいお土産になりました。

イギリス エクセター大学

所属:国際コミュニケーション学部 英語学科
留学時期:2019年8月(2年次在学時)

 このセミナーに参加して最も印象に残っているのはサウジアラビアの生徒との出会いです。初日にたくさんのサウジアラビア人が教室に入ってきたときはその迫力に圧倒されましたが、すぐにみんなと仲良くなることができ、一緒に過ごした二週間は楽しくて、あっという間でした。サウジアラビアの生徒は積極的に発言をするし、私たちにも興味を持ってくれて、たくさん質問をしてくれたり、話しかけてくれました。そんな積極的でいつでも明るい彼らを見てると、私たちも笑顔になれたし、自分に足りないのはこういった積極性であると感じました。サウジアラビア人と関わる機会なんてきっともうないと思うので、貴重ないい経験ができたと思います。また、そのほかの中国やタイの学生とも仲良くなり、交流ができました。タイ人のクラスメートとは、タイに行く約束をしたし、中国人の学生は絶対に日本に来てくれると言ってくれました。次に会うまでに私は中国語を、その中国人の学生は日本語をもっと勉強し上達させると約束しました。エクセター大学でたくさんの素敵な友達と出会えて本当に幸せでした。
 最後に私はこのイギリスセミナーに参加して本当によかったと感じました。イギリスの文化を学びながら学習出来て楽しかったです。そして、このセミナーに参加して、自分の英語力不足を痛感したので、今後はもっと頑張らなくてはいけないと思っています。また、このセミナーを通して様々な国の人々と交流をして、外国語を学ぶ意義を感じたし、何より外国語学習のモチベーションになりました。外国の人と交流を深めるには、その国の言語を習得するか、英語を上達させるかの二択しかないので、英語をこれまで以上に学習しつつ、その他の言語も勉強してみたいという気持ちが強くなりました。このセミナーに参加し、エクセターが大好きになりました。本当にずっと住んでいたいと思うほど素敵な街で、また絶対に行きたいです。

フランス オルレアン大学

所属:法学部 法学科
留学時期:2020年2月~3月(2年次在学時)

 私がこの留学で一番学んだことは、自分から行動することや自分の意思をはっきりと伝えることの大切さです。生活のほぼ全てがフランス語という中で、留学当初、私はホームステイ先のファミリーの言っていることが少ししか分からないことや、自分が伝えたいことがうまく伝わらない、話すことができない、といった言葉の壁やそこからくる沈黙の時間についての悩みを抱えていました。マダムの話に対してもOui.やD’accord.といった簡単な返事ばかりでした。なんとかこの状況を切り抜けるべく、私は一人になった時間に単語帳で勉強したり、話す内容を事前に準備して会話に臨んだり、テレビで報道されているニュースのことや疑問に思ったことについて質問を投げかけるなど自分から積極的に会話を試みました。また、ホームステイ先で折り紙や書道を提案して一緒に行ったり、日本料理を振る舞うなど自ら提案し、行動することで会話も少しではありますが増やすことができ、心にあった悩みや負担を軽減させることができました。

 私のホームステイ先では、オルレアンにある小さな城や教会・大聖堂、ゴスペル鑑賞、町内会への参加などの交流の場を提供してくれましたが、私の意見も尊重してくれたため、自分がやりたいこと知りたいことなど意向を伝えることも求められました。そこで私は自分の意思をはっきりと伝え、それにより、シャンボール城や映画館などオルレアンの歴史や現地の人の生活をより味わうことができました。もし、そこで何も主張していなかったとしたら、きっと体験を多くできなかったと思います。自分から動くことによって挫折を乗り越え、それによって得られた達成感や自信が今回の留学の最大の収穫です。

 今回のフランスセミナーでは、フランス語の授業やホームステイ体験だけでなく、モン・サン・ミシェルやサン・マロ散策を通してフランスの歴史・文化を学ぶ機会や、愛大フェアや現地の高校訪問での発表、日本語授業のお手伝いなど、現地の学生と交流できる機会が多く設けられていました。そんなセミナーで私は、一緒にフランス語漬けの生活を送った素敵な仲間と出会い、現地のフランス人と交流をして、人の優しさに触れ、また、悩みを抱えることもありましたが、それを乗り越えた自信を日本に持ち帰ることができました。