ご挨拶

愛知大学は、2026年、いよいよ80周年を迎えます!

本学の創立は第二次世界大戦直後の1946年です。中国の上海に存在した東亜同文書院大学から引き上げてきた教員・学生が中心となり、豊橋の地にて、旧制大学として誕生いたしました。中部地域では屈指の歴史を誇っております。卒業生は16万人を超え、行政、企業、教育、法曹、会計、芸術、スポーツ等、多種多様な分野で活躍しています。

この分厚い歴史を構築してきましたのは、幾多の「挑戦」です。創立者である本間喜一名誉学長は、その挑戦の第一人者でした。資金も土地もないところから挑戦を重ねて、必死になって、本学の開設・発展に貢献されました。しかし、本学の歴史は、そうしたいわば「カリスマ」が先行して、でき上がったものではありません。本学に在籍した全ての学生、全ての教職員、つまりあらゆる構成員が行ってきた「挑戦」の積み重ねなのです。

80周年という節目に、私たちは原点を再認識すべきだと考えました。これまで本学のキャンパスでは、学生・教職員が思い思いの「知」を高らかに奏で、それらが響き合い、大きな「知」を作り出していたように思います。そこで私たちは、これを原点として、今回のテーマを「知のフィルハーモニー」としました。これからも、キャンパス全体が「知」の交響楽団(フィルハーモニー)となって、新しい「知」を世の中に響き渡らせていきたい。そうして社会をリードする存在であり続けたい。私たちはそう考えています。

次なる100周年を見据え、これを機として、さらに原点に磨きをかけるべく、多くの挑戦を行い、前進する所存です。
しかも2026年は、本学のルーツである東亜同文書院の開学から125周年でもあります。

 80年目の「前進」、125年目の「挑戦」。これからの愛知大学に是非ともご期待下さい。


2025年7月
愛知大学  理事長・学長 広瀬 裕樹