文学研究科

「人間に関する問題を探究する」という姿勢を基本に、学問の豊かさをめざす

研究科の沿革・概要

「人間に関する問題を探求してゆく」というのが基本的な姿勢であり、3専攻ともに基礎的、専門的研究を通して学問の豊かさ、深さ、面白さを体得します。その際学生のみなさん一人ひとりの才能と個性を大切にし、それらを伸ばすことを最優先に考えます。
大学院がめざすものはもちろんアカデミズムですが、他方では社会に出て直接役立つ専門的知識や教養を身につけることも大切です。
フィールドワークやその他の実際的活動を通してそれらは体得されるでしょう。加えてグローバルな視点も忘れてはなりません。日本を含めたアジア、ヨーロッパ、アメリカ諸国の言語・文化・社会・思想を通じて、国際的感覚を身につけ、世界に通用する人材を養成します。

3ポリシーの紹介

アドミッション・ポリシー

カリキュラム・ポリシー

ディプロマ・ポリシー

研究科長挨拶

文学研究科長 鈴木康志教授
私たちの文学研究科は日本文化専攻、地域社会システム専攻、欧米文化専攻という3つの専攻からなっています。広範な研究領域に、優秀なスタッフを揃えています。研究をめざす若い方はもちろんですが、社会人の方でスキルアップを目指す方、定年退職者や主婦の方で、さらなる勉学の意欲のある方、留学生の方も積極的に迎えたいと考えています。ゲーテは『親和力』の中で「人類の本来の研究対象は人間そのものである」と述べています。私たちの研究の対象もそこにあります。

研究科の特色

すでに学部の4年間に身につけた基礎的な学問や教養をさらに深化させ、より一層アカデミックなものに近づけるのが大学院であるとすれば、本研究科は3専攻ともに、特色ある教員を擁し、真摯な態度で学生のみなさんと日々研究に励んでいます。教員の学問的成果も学界の水準に達するものであり、国際的な評価を得たものもあります。何よりも自由な雰囲気が本研究科の特色であり、学生同士、教員と学生のみなさんが歯に衣着せずに議論を戦わせている光景が多く見られ、こういった恵まれた環境の中から優れた学問的成果が生まれてくると思われます。

専攻紹介

日本文化専攻

グローバリズムの大きな波のなかにあって、自国の文化に目を向ける必要性はこれまで以上に高まっています。修士課程においては、「日本史研究」「日本文学・日本語学研究」を中心に、古代から近・現代にいたるわが国の歴史や文学・文化の諸問題を個別的に研究する一方、その枠にとらわれることなく、横断的、総合的に新たな領域を開拓すべく地域論、西洋の歴史と文化などの関係諸分野をも取り入れ、特色あるカリキュラムを編成しています。修了後は主に教育機関で活躍できる人材を育成することをめざしています。博士後期課程においては、修士課程で培った研究を深め、さらに専門的な知識、思考力、分析力を涵養し、研究者や高度な専門分野の職業に従事できる人材の養成を目的としています。
地域社会システム専攻

本専攻は、社会学及び地理学を主たる構成要素とし、環境学や地域政策学などの領域と連関させながら地域社会について多面的、複合的、実証的に分析し、地域社会の具体的諸課題の解決に向けて実践的に取り組むことのできる専門的な能力を養成することを目的としています。修士課程においては、地域社会に関する多様な領域の個別研究の成果と、諸課題に関する学際的連携による研究を踏まえて、地域社会システムの構造と変動過程の解明と再構築をめざして多面的な研究をおこない、課題解決のための専門的能力を有する人材の養成をめざしています。博士後期課程においては、地域政策、地域計画、地域活動などの諸要素を有機的に組み込んだ地域社会の再構築を構想し、新たな地域社会システムのあり方を探究することのできる研究者及び地域計画や地域政策に関わる高度な専門的職業人の養成をめざしています。
欧米文化専攻

修士課程においては西欧と北米の文化について、思想・歴史・文学・言語の諸分野の研究をおこないます。思想の分野においては、ギリシャ古代哲学からヨーロッパの近・現代哲学研究、ヨーロッパ史研究、文学の分野においては英・米・独・仏の文学・文化研究、言語の分野においては英・独・仏の各言語の言語学研究をおこない、西欧文化と北米文化の特質を分析します。博士後期課程においては、修士課程の成果を踏まえ、なお一層諸研究を深め高度な専門性を要する職業に携わる人材の養成をめざします。

構成員紹介

※項目の詳細は愛知大学公式ウェブサイトへリンクしています

開講科目

開講科目紹介

地域社会生活論研究 土屋葉教授
現代日本(少子高齢)社会においては、高齢になっても尊厳を保ち、可能な限り住み慣れた地域で、地域の資源(支援やサービス)を利用しつつ、自分らしい暮らしをつづけることが大きなテーマとなっています。もちろん高齢者のみならず、障害のある人、病気である人にとっても同様です。この授業では、地域社会と生活およびケアに焦点化し、これに関わるさまざまなトピックを社会学的視点から取り上げ、地域を基盤とする生活空間のあり方、そこでの人びとの態度や意識について、ジェンダーの視点も取り入れながら考察することを目的とします。

人文地域システム論研究 岡本耕平教授
修士論文作成のための基礎的な作業を行う授業です。前期では、学会賞(特に若⼿研究者向けの賞)を受賞した論⽂や引用回数の多い論文をじっくり読みます。その際、良い論⽂だという前提で読むのではなく、批判的に読むことが重要です。こうして、論文を評価する力を養います。後期は、自分の関心がある内容の書籍・論文をできるだけ多く読み、修士論文のテーマを固めていきます。そして、そのテーマに関して、従来どのような研究が行われてきたのか、何が問題なのか、何がわかっていないのかなどについてレポートを書きます。この作業によって、修士論文でそのテーマを扱う意義が明らかになってきます。

地域社会変動論研究 岩崎正弥教授
20世紀は都市の時代だと言われます。明治期以降急速に膨れ上がった人口を都市が吸収し、しかも極端な東京一極集中が実現しました。その一方で農山村の衰退は著しく、戦後高度経済成長を経て過疎という造語で表されるように、地域間不均衡が著しくなり今日に至っています。それは資本主義経済の空間的表現だとも言えますが、この講義では20世紀の地域社会、特に農山村に焦点を当て、社会史的な視角から地域社会変動(地域間不均衡)の実態とその意味とを明らかにします。

言語文化研究 片岡邦好教授
ことばは情報伝達の手段であると同時に、文化や世界観、さらに人間の本質を体現する媒体です。近年、世界的な移動が常態化する中で、それに伴う言語文化的な摩擦や問題が表面化しています。本授業では、「社会言語学」という分野の知見に基づき、言語と文化の差異がもたらす現状を知り、それに対応するための知識と方法論を概観することを目的とします。特別な受講条件はなく、言語文化に興味を持つ方であれば履修できます。

卒業生の声

文学研究科修士課程 日本文化専攻 2024年3月卒業 S.Mさん
大学院では室町時代の荘園制について研究しました。学部生に比べて授業の自主性が高くなるため、準備が大変でしたが、少人数の受講となるため、教授から手厚い指導が受けられ、成長できる素晴らしい機会となりました。
修士論文の執筆を通してもっと深く研究がしたいと思い、修士課程修了後は博士後期課程に進学します。また、学芸員になりたいと考えているので、経験を積むために非正規の学芸員としても働きます。大学が親身になってサポートしてくれるため、安心して勉強しながら夢を追うことができる点も魅力の一つだと感じています。

就職実績

市町村職員、学校法人事務職員、私立高等学校教員、イオンモール株式会社
※過去3年分