日本文化専攻
グローバリズムの大きな波のなかにあって、自国の文化に目を向ける必要性はこれまで以上に高まっています。修士課程においては、「日本史研究」「日本文学・日本語学研究」を中心に、古代から近・現代にいたるわが国の歴史や文学・文化の諸問題を個別的に研究する一方、その枠にとらわれることなく、横断的、総合的に新たな領域を開拓すべく地域論、西洋の歴史と文化などの関係諸分野をも取り入れ、特色あるカリキュラムを編成しています。修了後は主に教育機関で活躍できる人材を育成することをめざしています。博士後期課程においては、修士課程で培った研究を深め、さらに専門的な知識、思考力、分析力を涵養し、研究者や高度な専門分野の職業に従事できる人材の養成を目的としています。
地域社会システム専攻
本専攻は、社会学及び地理学を主たる構成要素とし、環境学や地域政策学などの領域と連関させながら地域社会について多面的、複合的、実証的に分析し、地域社会の具体的諸課題の解決に向けて実践的に取り組むことのできる専門的な能力を養成することを目的としています。修士課程においては、地域社会に関する多様な領域の個別研究の成果と、諸課題に関する学際的連携による研究を踏まえて、地域社会システムの構造と変動過程の解明と再構築をめざして多面的な研究をおこない、課題解決のための専門的能力を有する人材の養成をめざしています。博士後期課程においては、地域政策、地域計画、地域活動などの諸要素を有機的に組み込んだ地域社会の再構築を構想し、新たな地域社会システムのあり方を探究することのできる研究者及び地域計画や地域政策に関わる高度な専門的職業人の養成をめざしています。
欧米文化専攻
修士課程においては西欧と北米の文化について、思想・歴史・文学・言語の諸分野の研究をおこないます。思想の分野においては、ギリシャ古代哲学からヨーロッパの近・現代哲学研究、ヨーロッパ史研究、文学の分野においては英・米・独・仏の文学・文化研究、言語の分野においては英・独・仏の各言語の言語学研究をおこない、西欧文化と北米文化の特質を分析します。博士後期課程においては、修士課程の成果を踏まえ、なお一層諸研究を深め高度な専門性を要する職業に携わる人材の養成をめざします。