昭和35年8月、4年生在学中の学生を対象に就職懇談会が開催された。41年度からは2月に3年生を対象に業界情勢の説明会も開催され、その後は、形態を変えて企業官公庁セミナーとして開催されている。
また、学生の入学の時に入学記念品として学生歌、寮歌、梢の歌(短期大学部学生歌)を収録したCDを、卒業の時には、卒業記念品を贈っている。
このほか、36年に購入した土地に42年春には同窓会館(名古屋)を開設することができ、会員はじめ教職員、学生の会議、研究会、学習会に供して利用されてきたが、平成13年3月土地区画整理事業施行に伴い取り壊し、同月、愛知大学車道校舎1号館2階第5会議室に仮移転した。その後、平成16年4月車道新校舎開校時に新校舎最上階13階が同窓会の新しい活動拠点として運用が開始された。また、豊橋には、会員の寄付金および積立金により、53年10月に記念会館(同窓会本部)を建設し、同窓生の集いの場、また大学の研究発表等、各種学会の会場として広く活用されている。
また、40年9月には財団法人愛知大学同友会(同窓会本部)を設立し、愛知大学の教育施設、学術研究の助成事業を行っている。
【助成事業】(1) 学術研究助成の支援
1. 公開講座
2. 学生海外フィールドワーク
(2) 学生奨学金
1. 給付奨学金
2. 奨励奨学金
3. ICCS奨学金
4. 法科大学院特別奨学金
5. 会計大学院特別奨学金
6. 貸与奨学金(長期・短期)
(3) 学生活動援助(クラブ・ゼミ等)
(4) 愛知大学「緑の協力隊」共催事業
寄付金募金活動についてみると、31年図書館建設、34年小岩井先生遺児育英資金、36年名古屋校舎増築、38年薬師岳遭難対策、50年名古屋校舎図書館建設にそれぞれ寄付している。また、記念会館建設資金、国際交流基金、大学創立50周年記念事業資金を一般会員から募金を行ってきた。
最近では、愛知大学、東亜同文書院記念基金会、愛知大学同窓会は三者一体となって、平成12年11月から平成16年3月まで、(1)愛知大学教育充実資金(奨学基金、国際交流基金及び車道再開発)(2)東亜同文書院記念基金(記念基金の充実、学生海外フィールドワーク等の支援および100周年記念事業の実施)(3)愛知大学同窓会50周年記念事業資金(本間喜一名誉学長胸像建立等記念事業の実施)の寄付金の募集を行っている。
これらの事業を運営し発展してきた本会の会員は、今日では全国的、いや世界的に分布しているので、会員相互の横のつながりを地域的に実現しようとして、一県一支部を目標に地域支部の組織作りに当たっている。また、平成18年から、クラブ・サークル別、卒年次学部別、職域別などの「部会」にも登録を呼びかけ組織力の強化を目指している。
→組織図へ(別ウィンドウが開きます)
以上の事業運営のために事務局が必要であり、同窓生の善意の奉仕ばかりには頼り切れないので、体制として昭和34年から豊橋に専任職員を採用し、また38年名古屋にも専任職員を採用、更に50年からは専任事務局長を、そして、平成9年からは事務局次長もおき一層事務体制の強化をはかってきた。その後、平成14年7月(同窓会50周年)、大学への支援を強化するためには、大学事務局と同窓会事務局が有機的な連携を図ることが重要との考えから同窓会事務局、(財)同友会事務局業務が大学に委託された。現在は愛知大学校友課が担当している。