32正徳・享保期の三河吉田藩 松平信祝とその時代

橘 敏夫(著)
800円(税別)
シンプリ
2023年 1月 77P A5判
愛知県豊橋市は、江戸時代には三河国吉田と呼ばれ、譜代藩である三河吉田藩がおかれた。松平伊豆守信祝が吉田藩主だった正徳2年(1712)7月~享保14年(1729)2月の約17年間について、伊豆守家や家臣団、吉田の城下や村々の様子を取り上げた。具代的には、新しい年貢の取り方である畑方請免、城下町吉田の都市問題である町裏、盛んに制定された新規立法、8代将軍吉宗の生母である浄円院の通行など。綜合郷土研究所が所蔵する三河国渥美郡馬見塚村渡辺家文書を活用することで、これまで明らかでなかった知見も紹介。今後の研究の一助となろう。