29三河の農書

有薗正一郎(著)
800円(税別)
シンプリ
2019年7月 68P A5判

『農業時の栞』は、三河国平坦地の環境に適応する木綿の耕作法を、宮崎安貞が著作した『農業全書』と対比する方法で記述した農書です。本書では、『農業時の栞』の、進んでも遅れてもいない中進地の農耕技術と、どのような天候の年でも一定量の農作物を収穫するための技術を記述しました。前者は三河国の農耕技術の地域性を明らかにできるデータ、後者は天明年間の不順な天候に適応しつつ、一定量の農作物を収穫する技術の内容がわかるデータです。