当研究所は昭和26年(1951)ごろ、近世期に三河吉田藩の御用達をつとめていた松坂家から史料の寄贈を受けました。このたび、累計約14,000点を超える史料の再整理と冊子目録の刊行、データベース化を終えることができましたので、事業報告の一環として企画展「松坂家文書展」を開催する運びとなりました。
　松坂家は、醸造業や金融業、青竹新田をはじめとする土地経営によって財をなしました。御用達として吉田藩への融資は莫太なもので、藩財政においてなくてはならない存在でした。
　本展では、この松坂家文書を中心に、当研究所所蔵文書や松坂本家10代具之輔の妹の嫁ぎ先である藤井家に伝わる史料を交えて、近世から近代にかけての同家の歩みと、地域の歴史などを紹介します。


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