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加納寛国際コミュニケ―ション学部教授の研究活動が日本経済新聞に掲載されました

お知らせ
加納寛国際コミュニケーション学部教授(教学担当副学長)の研究内容に関する記事が、
2025年9月30日付け日本経済新聞(全国版文化欄)に掲載されました。

加納教授はタイの地域研究を専門としており、このほど、アジア太平洋戦争期に日本がアジア各地で展開したプロパガンダ(宣伝活動)について調査を行った書籍
「盟邦タイよ、日本を見よ!:「大東亜戦争」期、日本の宣伝戦と対外商業広告」(株式会社あるむ)
を出版しました。

今回その書籍の内容に関連して取材があり、記事掲載となりました。

当時日本は東南アジア各地で現地語による宣伝グラフ誌を出版するなど様々な形でのプロパガンダを行っていましたが、当時東南アジアで唯一の独立国であり、文化協定を締結していたタイとの関係は特徴的で、同国における宣伝活動について、形式上は同盟国として双方向の文化交流を掲げるものであったものの、実際は「大東亜文化」の興隆を強調するような日本側の一方的な内容であり、現地では反発も少なくなかったなど、両国の思惑の違いがあったということです。

加納教授は今後もタイと他の東南アジア各地向けに発行されたグラフ誌の内容を比較するなどの研究を引き続き進めていく予定です。