団塊世代の創業経営者たちが70歳代を迎え、今後、企業・地域における世代交代が大きなテーマになっている。
後継者不足といわれるなか、地域経済・社会にとって事業承継の重要性を再確認するとともに、地域に新しい価値を生み出す後継者の役割・可能性を考えます。
◆基調報告
愛知大学経済学部 教授 打田委千弘
「地域における事業承継の現状と課題について―沖縄県・愛知県に関するアンケート調査から―」
近年、中小企業の経営者年齢の高齢化や後継者不足等によって、事業の廃業を選択する経営者が多く存在する。中小企業数の減少は、地域の雇用維持が難しくなり、ひいては社会基盤の脆弱性を引き起こすと考えられる。
沖縄県・愛知県における事業承継に関するアンケート調査をもとに、両地域の共通性や異質性などの分析結果を提示し、今後の両地域の連携のあり方について、後半のディスカッションの議題を提示する。