愛知大学綜合郷土研究所ブックレット17 ー東海道二川宿~本陣・旅籠の残る町~ー
著者:三世 善徳
発行:あるむ
定価:800円(税抜)
2009年3月 82p A5版
ISBN:978-4-86333-011-5
東海道二川宿は江戸日本橋より72里ほど(約283km)に位置する33番目の宿場である。
「街道無類之貧小宿」と自称したこの宿場は、慶長6年(1601)に宿駅制度から制定されたころから、人々の往き来と物流や情報伝達の拠点として文字通り日本の大動脈の一端を担ってきた。
本書は、貴人のための宿である本陣と庶民のための旅籠が並んで残る二川宿に保存されてきた多くの資料から問屋場を軸とする職場の機能とその様子、災害を乗り越えて経済的には厳しかった本陣経営、そして人と情報の集積地ゆえに惹き起こされた人間模様などを今に伝えるものである。