愛知大学綜合郷土研究所ブックレット10 ー漆器の考古学~出土漆器からみた近世という社会~ー



 著者:北野 信彦
 発行:あるむ
 定価:800円(税抜)
 2005年3月 72p A5版
 ISBN:4-901095-56-0

 17世紀のイギリスをはじめとするヨーロッパにおいて「ジャパン」と呼ばれ、日本を代表する美術工芸品でもあった漆器。近世の階層社会に暮らす人々にとって、日常生活用具であった「漆塗りのお椀」とは、その時々の「ものづくり事情」と「ものづかい事情」をかいま見させてくれる貴重な物的証拠である。
 本書は、都市発掘の成果を新たな視点から読み解く考古学ジャンルの誕生とその可能性に読書を誘うものである。