愛知大学綜合郷土研究所ブックレット07 ー渡辺崋山~郷国と世界へのまなざし~ー
著者:別所 興一
発行:あるむ
定価:800円(税抜)
2004年3月 86p A5版
ISBN:4-901095-45-5
「見よや春大地も亭す地虫へ」と若きに日に詠んだ開国前夜の知識人・渡辺崋山は、明治維新以後の日本が福沢諭吉の文明会館論の方向へと進む中で失ってきたものを、時代に先がけて予告した思想家である。
本書は、生活者、政治家、画家としての崋山の全体像を多くの文書や絵画作品を通して描いたものであり、いつの時代を生きる者の旨に宿るべき”世界に開かれた”ヒューマンな精神が息づいている。