30近世の矢作橋 日本一長い橋

堀江登志実(著)
800円(税別)
シンプリ
2020年10月 85P A5判
近世の矢作橋は東海道随一の橋、いや日本一長い橋であった。その姿は浮世絵にも岡崎宿の象徴として描かれるほか、多くの旅人も紀行文にその長さに注目した記事を残している。
シーボルトも橋に注目、川原慶賀にスケッチさせるともに著作にも書き記している。矢作橋の工事は幕府によって行われる公儀普請であった。
洪水の被害を受け破損した場合、幕府が費用を負担、見分・掛替・修復などを行った。平時の管理は地元岡崎藩の任務であった。
本書はこの普請工事のプロセスを追うなかで幕府と地域との関係をみてゆく。