愛知大学 現プロだより

~現代中国学部 現地プログラム 学生・教員からの近況報告~
現プロだより2023
マレーシア・南方大学学院からのたより

12月のたより

学生からのたより

◆南方大学学院の学生との交流について
12月8日(土)から9日(日)にかけて、バスで3時間ほどの距離にある南方大学学院の学生の実家に泊まりでお邪魔した。彼女の家族は私たちに様々なマレーシアの料理(ラクサ、ミーゴレンなど)やお菓子(曼煎粿、马蹄酥、豆沙饼、烧包、罗惹など)を振る舞ってくれた。これらは彼女の家族も好きな食べ物だそうで、私もそれらを食べた時、その味と食感はとても気に入った。

バスターミナル

マレーシアのお菓子

また、彼女の家族は家の周辺にある永平天保宫、黑龙洞、永平德教会紫安阁などといった場所に私たちを案内してくれた。日本とは違った色彩感覚を持った色鮮やかな建築物に私たちは目を奪われた。どれも私たちが初めて目にするもの、口にするものであった為、全てが新鮮で刺激のある大変貴重な経験となった。

永平德教会紫安阁
広報委員 深川 暖望

◆現地プログラムマレーシア拠点結業式について
約3か月間のマレーシアでの生活を終え、私たちは12月18日(月)に結業式を迎えた。南方大学学院の先生方のお話を聞いたり、卒業証書を受け取る愛知大学の学生や南方大学学院の語学パートナー達の姿を見たりしているうちに、この現地プログラムにも遂に終わりが来てしまうのだということを実感した。
この日の式の午前中は私たちがそれぞれ組に分かれて詩の朗読や歌の歌唱、演劇、漫才などを発表した。そして語学パートナーとの最後の食事を楽しんだ後、私たちはマレーシアで過ごした生活の様子を報告した。今回の生活報告会から、愛知大学の学生たちはマレーシアで多くの物事を見たり聞いたり話したりして学んできたのだということが伝わった。
今回の結業式を終えて、私たちの中国語に関してはまだまだ努力していくべき点はあるが、約3か月間現地での授業や生活、学生たちとの交流の中で培ってきた成果は十分に発揮できていたのではないか、というのが私の所感である。

昼食の様子

生活報告会
広報委員 深川 暖望

◆シンガポール教学実践について
12月19日(火)〜21日(木)の3日間、シンガポールにて日本帰国前最後の教学実践が行われた。
初日は14時頃に南方大学学院を出発、バスに乗って2時間ほどでシンガポールのホテルに到着した。チェックイン後は自由時間で、それぞれシンガポールを楽しんだ。2日目にはチャイナタウン、ガーデンズバイザベイ、3日目にはマーライオン公園、カトン地区などの名所をバスでまわった。
特に印象に残っているのはカトン地区の街並みだ。カトンはかつて富裕層が休暇を過ごすために開発された住宅地だ。ここにはプラナカンの文化が根付いており、カラフルなショップハウスやウォールアートを多く見ることができる。特にショップハウスの様式や装飾からは東洋と西洋の文化の融合を感じられる。

カトン地区のショップハウス

カトン地区のウォールアート
広報委員 中矢 彩智

11月のたより

学生からのたより

◆Deepavaliについて
11月2日(木)に南方大学学院内で行われたインドの新年にあたるDeepavaliに向けたバザールに参加した。このバザール内ではインドの伝統的なお菓子や料理の販売だけでなく、ヘナタトゥー体験や民族衣装を着る体験もすることができた。このバザールはインド系の人を中心に開催されているため、マレーシアにいながら本場のインドの文化を身近に体験でき、滅多にない経験となった。このバザールがあることは、前週の文化の授業の際に先生に教えてもらった。美味しい食べ物もあれば、民族衣装も着ることができてすごく楽しいイベントだという話を聞き、大変期待をしていたが、期待値以上の体験をすることができ、現地プログラムの思い出に残るイベントの一つとなった。

インド料理

インドの民族衣装
広報委員 大熊 彩乃

◆教学実践活動について
11月4日(土)に私たちは教学実践活動としてジョホールバルからバスで四時間ほど移動しマラッカを訪れた。マラッカにはマレーや中国、列強諸国の影響を受けた「ババ・ニョニャ文化」という特徴的な文化がある。この西洋と東洋が混ざり合った文化が評価され、マラッカは市全体が文化遺産に登録されている。
一日目では到着後、中国式の食事を味わい、その後マラッカの歴史について展示されている博物館に向かった。またJonker walk周辺の中国寺院、モスク、インド寺院、キリスト教会跡などを見学し、夕食にはニョニャ料理を味わった。夕食後、Jonker walk内で行われている夜市を散策した。
二日目にはババ・ニョニャ文化の家具などを展示した博物館と統治時代の様子を展示した博物館を見学した。また水上モスクには惜しくも入ることができなかったが、外から美しい建物を見学することができた。最後にマラッカ川を巡るクルージングに搭乗し、マラッカ特有の景色を楽しんだ。私たちはこの二日間で多様な文化に触れる貴重な経験を持つことができた。

マラッカの街並み

ニョニャ料理
広報委員 大熊 彩乃

◆クアラルンプール旅行について
11月中旬、日本人数人でクアラルンプール旅行に行った。
翌日、ホテルの朝食でナシレマを食べた。マレーシアの伝統料理というだけあっていろいろな店で味わえる。少しずつ味が異なるため、お気に入りのナシレマを見つけるのも楽しみの一つとなるのではないか。
朝食後、「Genting Sky World」というテーマパークに行った。アトラクション、フード、パフォーマンスとどれも充実していて、一日中飽きずに楽しめた。

ナシレマ

Genting Sky World

次の日は「バトゥ洞窟」を訪れた。ヒンドゥー教のお祝い「Deepavali」の影響でインド系の人が多く訪れていた
クアラルンプール最終日、ホテルから最も近い「Masjid Wilayah Persekutuan」というモスクに徒歩で行った。ジョホールバルでの徒歩での移動は危険だが、首都は道路が整備されていて安全に移動できた。モスクの中では女性の場合ヒジャブの着用が必須だ。そのためヒジャブを借りた後、ガイドの方が中を案内してくれた。コーランや礼拝堂でのイベントについて詳しく教えていただいた。貴重な体験を通して、イスラム教への理解が深まった。
ただの観光ではなく、マレーシアについてさらに詳しく知ることができる良い機会となった。

バトゥ洞窟

モスク
広報委員 安藤 倫子

10月のたより

学生からのたより

◆授業開始までについて
約三週間のオンライン授業を終え、9月27日よりマレーシア・ジョホールの南方大学学院での現地留学が始まった。初日は中部国際空港から6時間ほどのフライトを終え、シンガポール・チャンギ空港に到着した。マレーシアの入国審査では時間を要してしまい、宿舎に到着した時には24時を回っていた。疲れながらもなんとか初日を終えることができた。

イミグレーションに向かう一行

翌日、ジョホールバル市内ツアーに連れて行ってもらった。文化村に行き、マレーシアの文化を体験した。職人さんが溶かした蝋を使い描いた輪郭に色付けをするバティックを体験した。それぞれの名前入りだ。他にもマレーシアの伝統的な結婚式をみんなで再現したりと様々な現地の文化を体験した。これからの留学生活が楽しみになるジョホールバル市内ツアーとなった。

バティック
広報委員 横井 咲希

◆文化体験講座について
毎週木曜日、午後の授業では文化体験講座を受講している。3か月の中で3種類の項目を月替わりで受講する予定だ。まず10月に私たちが受けていたのは「24 Festival drums」という太鼓の演奏である。腰ほどまである大きな太鼓を演奏する。楽譜は無く、先生の「イーアー」の掛け声でどう叩くかを覚えなくてはいけない。速度も早いのでみんな必死に頑張って覚えた。
そして先日、最後の授業を終えた。授業開始時はままならなかった演奏も音が合わさって上達したように感じる。太鼓を激しく叩いて筋肉痛になったり、叩くタイミングを覚えるのが大変だったりしたが、先生に優しく指導していただき最後までやりきることができた。マレーシアでは何かと車移動ばかりで運動不足になりがちであるため、汗だくになる授業は貴重であった。

ポーズの指導を受ける学生

集合写真
広報委員 横井 咲希

◆語学パートナーと過ごす休日について
10月7日(土)午後、語学パートナーが私たち日本人学生を犬猫カフェへ連れて行ってくれた。語学パートナー6人、日本人学生13人の大所帯だ。このカフェは犬たちの部屋と猫たちの部屋が分かれており、初めにワンドリンク注文すればどちらも自由に行き来することができる。また、エサがひと袋3リンギットで販売されており、犬たちにエサをあげることもできる。日本では、ドッグカフェといえば、小型犬をイメージするのではないだろうか。しかし、このカフェにいた犬はチャウチャウやハスキーなどの中型犬ばかりだったので驚いた。猫たちの部屋は、犬の部屋に比べてとても静かで、眠っている子が多かった。しかし、猫じゃらしも用意されており楽しく遊ぶことができた。
犬猫カフェで遊んだあとにはそこから徒歩数分のところにあるカラオケに行った。マレーシアのカラオケには中国語曲だけでなく、日本語曲やK-POPもあり全員で楽しむことができた。語学パートナーは中国語曲を歌い、私たちは日本語曲を歌い、互いの文化を知ることができたのではないか。

チャウチャウ
広報委員 中矢 彩智