愛知大学 現プロだより

~現代中国学部 現地プログラム 学生・教員からの近況報告~
現プロだより2024
マレーシア・南方大学学院からのたより

7月のたより

学生からのたより

◆語学パートナーについて
現地プログラムマレーシア拠点の学生には、全員に中国語と英語の語学パートナーがいる。語学パートナーは、南方大学学院の学生である。平日は、昼食や夕食へ連れて行ってくれる。休日にはジョホール・バル市内の観光地へ連れて行ってくれることもある。現地の人ならではの場所へ案内してくれるのが、非常に魅力的である。
授業ではないため、知識的な中国語力ではなく、実践的な中国語のコミュニケーション力が身に付いたと実感している。同年代ということもあり、日本とマレーシアの違いを親近感の湧く話題で会話を行うことができた。帰国間際まで沢山の場所に連れて行ってくれたり、お土産をくれたりした。語学パートナーという制度が、間違いなく現地プログラムの充実度を上げてくれたと実感している。

語学パートナーが連れて行ってくれた観光地

語学パートナーと食べた現地料理
広報委員 川上 果穂

◆クアラルンプール旅行について
7月の下旬に全員で、クアラルンプールへ一泊二日の旅行をした。初日はプトラジャヤとペトロナスツインタワーへ訪れた。プトラジャヤにはピンクモスクがあり、外装も内装も美しい建造物であった。夜はペトロナスツインタワーの周りを散策した。ペトロナスツインタワーは約450メートルもある超高層ビルで、ライトアップされて浮き上がるように見えたツインタワーは非常に迫力があった。
二日目はバトゥ洞窟へ訪れた。バトゥ洞窟とは、ヒンドゥー教にまつわる洞窟である。入り口には巨大な黄金の神像があり、その神像を通りすぎると272段もある色彩豊かな階段が待ち構える。二日間を通して訪れた観光地の中には、入場する際にローブを着用するなど、マレーシアの多宗教国家を感じる場面が存在した。日常的に生活しているジョホール・バル市だけでは感じられなかった、新たなマレーシアを感じられる刺激的な二日間であった。

ツインタワー

バトゥ洞窟
広報委員 川上 果穂

◆南方大学学院卒業式と生活報告会について
3か月間の留学期間を終え、私たちは7月31日、南方大学学院の卒業の日を迎えることができた。式には、私たちの語学パートナーも同席していた。
南方大学学院や愛知大学の先生方、代表学生の式辞を終えた後、私たちはジョホール・バル一日ツアーやマラッカツアーでの様子、7月12日に行われた撮影会の動画を視聴し、これまでの楽しい思い出を振り返った。その後、愛知大学生による詩の朗読や合唱の発表会が行われた。
午前の部を終えた後、私たちは先生方や語学パートナーと共に食事をした。
食事を終えた後、私たちはこれまでお世話になった先生方や語学パートナーに贈り物を手渡し、お別れの挨拶をした。
午後、生活報告会が開かれた。そこでは、学生一人ひとりがマレーシアでの生活や体験についてプレゼンテーションを行い、この3か月で学んだ中国語を活かすことができた。

発表会

食事会
広報委員 松原 美姫

6月のたより

学生からのたより

◆マラッカ教学実践について
6月22日と23日の2日間、教学実践活動としてマラッカに行った。マラッカの街並みは世界文化遺産にも登録されており、古くからの伝統を大切にしている都市だ。
1日目は、まず世界最大の海峡であるマラッカ海峡と海峡沿いに建てられたモスクを観光した。モスクは綺麗に整備されており、イスラム教徒だけでなく、多くの観光客が足を運んでいた。
モスクを出た後は、マラッカの文化街に行った。文化街では博物館を巡った。博物館では、人々の生活様式の変化や過去に用いられていた剣や銃などの武器、マラッカの発展の様子などを見学した。街並みが文化遺産に登録されているということもあり、長き歴史を直接体験することができた。博物館を出た後は、マラッカの街並みを観光した。祝日であったため、夜市が催されており街中がお祭りムードで盛り上がっていた。
ジョホール・バルにはない食べ物が多く並んでおり、食べ歩きを楽しんだ。また、マラッカの伝統的な衣装を着て、マラッカの街並みを観光できる船でクルージングも行った。伝統衣装は、分厚い布製で鮮やかで花などの柄がついているのが特徴的で、日本では馴染みのないデザインをしていた。マラッカで学んだことは、マレーシアの歴史を知る上で非常に重要だと感じた。

マラッカ海峡モスク

マラッカの街並みと夜市
広報委員 大前 樹来

◆ジョホール・バルで人気のショッピングモールについて
ジョホール・バルで人気のショッピングモールの一つである「KSL CITY MALL」に行った。このモールは他のモールとは異なり、アパレルショップが少なく、カラオケやマッサージなどのリラクゼーション、プールや小型遊園地など他のモールには珍しい施設を楽しむことができる。友人や家族と来ている人が多く、老若男女楽しめるモールになっている。また、カフェやレストランもさまざまで、マレーシアの郷土料理を提供しているお店や日本食レストラン、ファミレスなどのお店もある。
私はまず、伝統的なマッサージを受けた。日本では指圧を使うマッサージが多くみられるが、マレーシアのマッサージはさまざまな道具を部位ごとに使い分け施術を行う。日本とは違う刺激を感じることができる。
その後、夕食にしゃぶしゃぶを食べた。しゃぶしゃぶは日本食というのもあって、マレーシアでは珍しくメニュー表記に日本語が使われていたり、枝豆や茶碗蒸しなどのマレーシアでは食べる文化のない日本食も楽しむことができた。マレーシアではしゃぶしゃぶや寿司、味噌汁など日本食を食べられるレストランが所在し、現地の人にも非常に人気がある。

KSL CITY MALL

しゃぶしゃぶ
広報委員 大前 樹来

◆中国文化講座について
毎週金曜日の午後、中国文化講座を受講している。5月で切り絵を終えた私たちは、6月に入り新たに習字と24節太鼓の授業を受けている。
習字の授業では、楷書や草書など様々な字体を扱う。また、四字熟語を一つの漢字に収めた、珍しい字を書くこともある。24節太鼓の授業では、腰の高さ程ある大きな太鼓を使用する。譜面がないため、先生のお手本を見て暗記していくしかない。ただ太鼓を叩くだけではなく、移動をしたり声を出したりというパフォーマンスも並行しているところが難しいと感じる。野外で行われているということもあり、約2時間の授業で非常に多くの汗をかく。翌日には筋肉痛を訴える生徒もいる。生徒間でわからない箇所を教え合う場面も見られ、能動的な授業形態であると感じる。
どちらの授業も、先生方の明るく丁寧な指導のおかげで、楽しくマレーシア文化を体験することができている。7月もこの二つの授業は継続されるので、さらに知識や技を習得できるよう努力したいと思う。

四字熟語を一つに収めた字の例

24節太鼓
広報委員 川上 果穂

5月のたより

学生からのたより

◆現地プログラム(マレーシア)の開始
5月9日マレーシアでの現地プログラムが始まった。中部国際空港からシンガポール・チャンギ空港を経由し、クアラルンプール国際空港に着陸。クアラルンプールで宿泊後、バスを利用して南方大学学院に到着した。大学到着後、現地プログラム開幕セレモニーが行われた。セレモニー会場には語学パートナーも同席しており、セレモニー後一緒に食事をした。食事には現地の料理が並び、語学パートナーと会話をしながら食事をした。料理は、油っぽさがあるものの薄味で日本人にも食べやすい印象を受けた。食事後、大学内の講義室で語学パートナーと自己紹介をし、それぞれ会話を楽しんだ。その後、語学パートナーも同伴のもと大学職員の方に大学施設内の案内や利用方法の説明を受けた。語学パートナー自ら話しかけてきてくれるため、中国語を積極的に用いることができた。施設案内後、語学パートナーが現地のお店に夕食を食べに連れて行ってくれた。現地のお店の雰囲気や料理を味わい、語学パートナーと交流をした。語学パートナーの手を借りながらも留学を良いものにしていきたい。

南方大学学院外観

現地の食事
広報委員 大前 樹来

◆大学周辺の環境
マレーシアでは、毎週木曜日に大学近くの大通り沿いで夜市が催されており、現地の人で賑わっている。夜市では、屋台形式で現地の郷土料理や飲料、果物などを廉価で購入できる。日本の屋台ではその場で手軽に食べられるものが多く販売されているが、マレーシアではその場で食べるものだけではなく、ナシゴレンやチキンライスのようにカトラリーを用いて家まで持って帰って食べるものが多かった。また、大学周辺には多くのショッピングモールがあり、イオンなど日本でも馴染み深いモールや現地ならではの雰囲気が楽しめるモールもある。モール内にはすき家やユニクロ、スターバックスなど、日本でも見られる多くの企業や現地のチェーン店が並んでいる。マレーシアの人たちは温かい人が多く、私たちが日本から中国語と英語を学びに来ていることを伝えると、日本人であることを喜んでくださり、おすすめのお店や現地のことを教えてくださった。店員さんもジェスチャーを用いたり、ゆっくりと話してくださりスムーズに買い物を行えた。マレーシアで販売されている商品などに日本語が記載されていることもあり、日本とマレーシアとの外交の良好さが実感できた。

夜市

ショッピングモール
広報委員 大前 樹来

◆マレー文化村
5月11日、私たちはジョホールバル市内にある「マレー文化村」に訪れた。そこではまず、マレーシアの伝統文化に関する話を聞いた。私たちは、高床式の住居を見学し、マレーシアに住む人々の昔ながらの生活様式や衣服を目にした。日本の伝統的な生活スタイルと異なる部分が多く、非常に興味をかきたてられた。次に、私たちは「バティック」と呼ばれるマレーシアの伝統的なペインティングを体験した。水で薄めた絵の具を広げ、オリジナリティの溢れる作品を創った。その後私たちは、「Teh Tarik」と呼ばれるマレーシアで有名なミルクティーと、「roti canai」と呼ばれるマレーシアで頻繁に食べられる平たいパンの手作り体験をした。どちらも作り方が難しく、作るには技術を要する工程が多いと感じた。マレー文化村での経験は非常に興味深いものであった。

バティック

Teh Tarik
広報委員 松原 美姫