愛知大学 現プロだより

~現代中国学部 現地プログラム 学生・教員からの近況報告~
現プロだより2025
中国・南開大学からのたより

6月のたより

学生からのたより

【青島について】 広報委員 6班 上條彩歌
5月31日(土)から6月2日(月)の端午节、私は親族訪問の為に青島に2泊3日滞在した。天津から青島まで高鉄で約4時間かかるので、こんなに長い時間高鉄に乗ったことが無いのと初めて行く青島に内心ウキウキしていた。
青島は天津よりも涼しくて、夜は少し肌寒いぐらいだった。街並みも天津とはまた違い、少しヨーロッパみたいだなと思った。海もすごくきれいで、透き通るような青だった。海鮮料理もスパイシーな味付けで、これはこれで美味しかった。
青島といえば青島ビールなので、親戚と一緒に青島ビール博物館に行った。青島ビールの起源やどのように作られているのか、実際に使われている道具のレプリカなどが置いており、展示物は目を引くような面白いものがたくさんあった。私はその時まだ20歳ではないので出来立てのビールを飲むことはできなかったが、ビールを飲めない人でも十分に楽しめるような博物館だった。成人したときにまた博物館にビールを飲みに行こうと思う。
高鉄の青島駅
高鉄の青島駅        青島の海          青島ビール博物館

【体験したイベントについて】 広報委員 6班 加藤愛
北京のモールで開催されていた日本アニメのイベントに参加した。日本のアニメが中国でも広く展開され、多くのファンに親しまれている様子を実際に目にし、日本文化が海外で受け入れられていることに嬉しさを感じた。
また、天津で開催された「天津瞳画动画展」というコスプレイベントにも足を運んだ。イベントに参加していた現地の人々が互いのことを「老师」と呼び合っていたことが非常に印象的であった。これは中国のコスプレイヤーの間で流行している呼び方であると教えてもらい、現地の文化的流行を体感できたことが嬉しかった。日本のイベントとは雰囲気や参加者のスタイルが異なり、新鮮で非常に楽しい体験であった。
さらに、漢服体験にも挑戦した。漢服だけでなく、チャイナドレスなどさまざまな伝統衣装が用意されており、ヘアメイクや化粧、撮影のサポートまで丁寧に対応してもらえた。撮影は、天津の「五大道」と呼ばれる歴史ある美しい街並みを背景に行い、まるで過去にタイムスリップしたかのような感覚であった。
これらの体験を通して、中国における日本文化の受容だけでなく、中国の伝統文化や美意識の深さにも触れることができ、非常に有意義な時間となった。

北京のショッピングで開催されている日本のアニメ「しゅごキャラ!」のPOP UP STORE

天津瞳画动画展       漢服体験

【自助焼肉の魅力について】 広報委員 6班 森信之
6月1日(日)に、天津の人気ショッピングモール「天河城」にある焼肉バイキング店を訪れた。制限時間は120分、店内の食材はすべて取り放題、焼き放題。入口からはすでに炭火の香りが漂っており、期待感が高まる。
店内には肉類、海鮮、野菜、デザートまで種類豊富に並び、どれも鮮度抜群。エビやホタテなどの海鮮ゾーンには専属のシェフもおり、補充が常に行き届いている。特に牛カルビとラム肉がジューシーで美味、焼きたてを特製ダレにつけて食べると箸が止まらない。一方、デザートコーナーにはチョコレートファウンテンやアイス、フルーツも充実しており、子どもたちにも大人気。料理を選ぶ楽しさ、焼く楽しさ、食べる満足感がすべて詰まった2時間となった。
日本の焼肉は単品注文が主流で、ゆっくり味わうスタイルが多い。一方、中国の焼肉自助は「大量・多種・高速」、その場のにぎやかさと豪快さが魅力。文化の違いが食事のスタイルにもよく表れていた。

焼き台とタレ        海鮮とデザートコーナー   食材を選ぶ客たち

5月のたより

学生からのたより

【内モンゴル自治区について】 広報委員 5班 小久保瞳
私は2泊3日の内モンゴル自治区を観光するツアーに参加した。地下鉄や高速鉄道、バスを利用して、8時間程度で目的地である輝騰錫勒草原に到着した。到着した時間帯が遅く、かつ輝騰錫勒草原が高度な場所にあるため、星空が全方向に鮮明に見えてとても感動した。私は、伝統的なパオに泊まったことが特に印象に残っている。パオに泊まることが夢だった私は、一つ夢が叶ったことがとても嬉しかった。
朝は友達と協力して早起きして、午前4:50頃の日の出を見た。広大な草原から見る日の出はとても綺麗だった。ツアーではその他に、遊牧民族特有の郷土料理を食べたり、馬に乗って草原を散歩したり、民族衣装を着たりした。内モンゴル自治区でしか出来ない経験をたくさん経験できて、貴重でとても充実した3日間になった。
異文化に触れ、現地の人々との関わりを通して、より物事に対して広い視野を向けることができるようになったと思う。残りの1ヶ月で、もっと現地の人達との意思疎通ができるようにたくさんコミュニケーションをとっていき、悔いのない日々を送っていきたい。


パオ             草原から見える日の出

【天津博物館について】 広報委員 5班 佐藤花音
私は週末に、天津博物館を訪れる機会があった。地下鉄を利用して大学から簡単にアクセスできた。外観は現代的で洗練されていた。博物館の中はとても静かで落ち着いた雰囲気で、多くの展示が時代ごとに丁寧に分けられていた。
特に印象に残ったのは、天津市内の日本租界についての資料だ。それは、その時代に起きた事柄の展示で、日本租界のあった天津市だからこその視点や資料で学びを深めることが出来た。
他にも中国の歴代王朝の陶磁器や書画の展示があり、それぞれの時代の文化や美意識の違いを感じることができた。私は中国美術に詳しくなかったが、説明文には現地プログラム期間中に学んだ中国語が用いられており、十分に理解することが出来た。
また、展示を見ている中で偶然居合わせた現地の老夫婦と少し言葉を交わす機会もあり、学んだ中国語を実際に使ってみることができたのはとても良い経験だった。この博物館で過ごした時間を通して、中国の文化をより深く理解し、自分の中の視野が広がったように感じた。残りの滞在期間でも、さまざまな場所に足を運び、学んだことを活かしながら、さらに多くの人と交流していきたいと思う。

日租界界桩と英租界界桩    王朝ごとに展示されている陶磁器

【中国の実生活を体感したこと】広報委員 3班 石田鈴菜
私は中国に来てから、あまり想像していた中国を体感することはなく1ヶ月半程を過ごしてきた。綺麗な街並み、大きいビル、綺麗なデパート、日本にもある世界的チェーン店が並ぶレストラン街。どれも日本と大差のないものばかりだった。中国はタピオカの発祥の地で日本で人気の“貢茶”も台湾発祥であるため、中国にも日本と同じぐらいショッピングモールに入っていると思っていたが、実は日本と違いショッピングモールなどにはあまり入っておらず、路面店が多いことがわかった。
学校から1番近い貢茶は、歩きかタクシーでしか行けない場所にあり、学校から1時間ほど歩いた場所にある。この日は天気が良かったため歩いてみた。
そうすると今まで見たことのなかった中国が見えてきた。
工事中の歩道は歩行者通路が用意されていない為に車道を歩かなければならず、私が想像していた海外の道路を実感した。市場や路上にあるチェーン店では無いスーパーなど歩けば歩くほど私が今まで見ていなかった中国が見えてきた。その辺に歩いている野生の犬、むき出しで売られているケーキ。
私は2ヶ月近くここにいてまだ知らないことが沢山あったのだととても驚いた。残り1ヶ月街中のデパートや繁華街だけでなく実際に中国の人達が生活している場所にも沢山訪れてみたいと思った。

中国の街           中国の市場

4月のたより

学生からのたより

【運動会について】広報委員 1班 氏名 水谷友香、井瀬蒼惟、杉浦梨沙
4月11日に南開大学で運動会(中国語:南开大学国际教育学院和汉语言文化学院2025年春季运动会)が行われた。私たち愛知大学の学生の他に様々な国から留学に来ている学生も参加した。競技は五人六脚、PK戦、砲丸投げなどがあった。日本の運動会ではあまり見られない競技だったので、新鮮であり、とても楽しむ事ができた。競技はクラス対抗で戦ったため、クラスメイトとの仲を深めることができた。最後に、競技ごとに順位がつけられ、1〜3位の成績を収めた班には賞状と景品が送られた。
また、運動会を通じて様々な国の留学生と交流する機会も多くあった。それぞれ話す言語が違っても、互いを応援し合う姿が多く見られ国籍は関係ないということを身をもって実感する事ができた。運動会は多くの学生の思い出に残るものになったと感じている。


運動会横断幕                賞状と景品               様々な国の留学生

【教学実践について】広報委員 1班 氏名 水谷友香、井瀬蒼惟、杉浦梨沙
4月20日、私達は天津市薊県にある黄崖関長城へ行った。到着してすぐに世界文化遺産に指定されている万里の長城の規模に圧倒された。昼食を済ませ各々が頂上まで挑戦し始め、私達も1時間半ほどかけて登頂し、記念撮影をした。道中、急な角度の階段ばかりで大変だったが、帰りにお土産やアイスを買っていい思い出になった。
万里の長城を登る良さは、登るにつれて風景がどんどん良くなっていくという所だと思う。山々に囲まれた場所に位置しているため、空気が澄んでいて気持ちがよかった。
万里の長城は外敵の侵入を防ぐために建造されたと聞き、日本の城にも侵入を防ぐために策が施されているが、日本と中国での造りの違いも感じることができた。

昼食

万里の長城

【清明節について】広報委員 1班 氏名 水谷友香、井瀬蒼惟、杉浦梨沙
中国では4月の上旬頃に清明節と呼ばれる3日間の祝日がある。これは、日本のゴールデンウィークのようなもので、人々が様々な観光地を訪れて大変賑わうのが特徴である。学生たちも天津市内を探索したり、ツアーに参加したりと連休を満喫していた。
私は、南開大学の近くにあるショッピングモールに初めて出かけた。とても大きなショッピングモールで、地下1階から5階まであり様々な店が入っていて、一日中店内で楽しむことができた。
また、次の日には天津市内にある中国古文化街と五大街を探索した。古文化街は屋台が多く、食べ歩きをして中国料理を堪能できた。五大街は駅から少し歩いたところにあり、広場のような開けた場所でのんびり過ごすことができた。駅までの道でもフォトスポットや露店が多く、食べ物以外でも様々なものを販売していた。
清明節中なので普段よりも人が多かったが、十分満喫できた。

ショッピングモール            中国古文化街

3月のたより

学生からのたより

【南開大学津南キャンパスツアーについて】 広報委員 2班 松嶋 真司
3月21日、南開大学津南キャンパスツアーが実施された。津南キャンパスは天津市津南区海河教育園区に 2015年に開設され、総敷地面積は246万㎡をほこる。中心部にある図書館前には同大学の卒業生である周恩来初代国務院総理の像が建っており、足元には彼の言葉である「我是愛南開的」の文字が刻まれている。
また、各種教育施設の他に黒鳥が生息するハート形の池や、治道に並ぶ多様な種類の木々など都市の中にありなから自然も豊かである。ツアーの終盤には、哲学院や、3年次に現代中国学部の希望者が参加する現地研究調査で利用する漢語文化学院も訪れた。今回のツアーで中国特有の広大なキャンパスの雰囲気を感じることができた。この貴重な経験を活かして、これからの現地プログラムでの学習活動により一層力を入れていきたいと思う。

周恩来像

【天津に到着】 広報委員 3班 山崎 漣太郎
天津に到着し、大学外への外出も可能となり、中国での生活にも慣れてきた。大学外に出て感じたことは、日本の企業が多いということだ。日本の企業が中国でも人気があるということはとても嬉しいと感じた。また、現地の人は私たちに対して優しく接してくれることが多いと感じた。まだつたない中国語でも笑顔で対応してくれることが多く、国際情勢を見るだけではわからない関係性を感じた。中国の人々は日本人に対しても積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれるため、天津大学の学生と運動する機会が多くあった。だが、そこでスムーズに会話できないことが悔しいと感じた。この留学が終わる頃には天津大学の学生ともっと仲良くなるために、この留学で中国語の力を伸ばしたいと思う。

愛大会館