愛知大学 現プロだより

~現代中国学部 現地プログラム 学生・教員からの近況報告~
現プロだより2019
中国・南開大学からのたより

6月のたより

「さくら21特派員」レポート

現地の大学との交流会で仲良くなった学生と電話で話をするようになったのだが中国の大学生はバイトをほとんどしていないようだった。中国では家庭教師が1番多く学生バイトとして受け入れられているそうだ。日本ではほとんどの学生がバイトをしておりその理由は十人十色であり、バイトの種類も各種各様であることも伝えると興味深々の様子で聞き入っていた。

宮田珠門

5月のたより

学生からのたより

◆文化講座について
文化講座は毎週火曜日午後の組と、毎週木曜日午後の組に分けられる。私は毎週木曜日午後に笛の文化講座を受けている。授業で使用する中国の伝統的な横笛は、担当講師である先生が全員分まとめて準備してくれたものだ。最初の二週間ほどは笛を吹いて音を出すことすら上手にできなかったが、先生が学生一人一人に対し丁寧な指導を施してくれたおかげもあり、文化講座が始まって2ヵ月経つ5月初め頃には全員が1曲以上演奏できるようになっていた。
5月11日(土)に私たちの笛の先生が参加している南開民楽団による演奏会が開催された。この民芸団はすべての奏者から指揮者に至るまで南開大学の本科生で構成されており、会場には笛の文化講座受講者以外にも二胡の文化講座受講者の姿も見受けられた。中国の伝統的な楽器たちによる高度で引き込まれる演奏には会場中が息をのみ、演奏終了後もアンコールの声が響いた。私たちが文化講座で学んでいる笛の独奏パートもあり、このように演奏できるようになるためにも今後の練習を頑張ろうと心から思った。
  
広報委員7班 張笑語
◆労働節休みの旅行について その一
5月1日は中国の労働節で5日の休みがある。わたしは友達と事前に申し込んだ内モンゴルの旅に出た。旅行は4日間で、行きと帰りで1日ずつかかり、ほかの2日間で草原と砂漠へ出かけた。
5月2日にバスで北京の駅に行き、北京から寝台列車で内モンゴル駅へ向かった。3日の朝に内モンゴル駅に着き、そのあと朝食会場へ向かい、バイキング形式の朝食をとった。朝食後は、バスで希拉穆仁草原に行った。多くの学生が馬に乗って草原を遊覧した。まだ5月なので、草原はまだ青くなってなかった。乗馬の後、昼食として内モンゴルの有名な羊肉をいただいた。午後は現地の方々によるモンゴル相撲と馬の掛け合い競争を見学した。夕食は内モンゴルの伝統的な歓迎式に参加しながらいただいた。宿泊するところは蒙古包という丸い建物である。夜には多くの学生がキャンプファイアに参加し、内モンゴルの音楽と踊りを見学した。
  

◆労働節休みの旅行について その二
5月4日の朝食後、私たちはバスで鄂尔多斯库布齐砂漠に行った。到着後、昼食に内モンゴルの家庭的な料理をいただいた。昼食後は、砂漠で砂滑り、ラクダ乗りと車に乗って砂漠を走る体験をした。鄂尔多斯库布齐砂漠の砂はとても細かくて柔らかい砂である。ラクダ乗りはラクダが縄で一列につないで砂漠の上で座り、私たちが乗った後に立ち、砂漠で歩き始める。ラクダが立ち上がるととても高くて、歩くとき揺れが強かったため、怖い思いしたがとてもいい経験になった。砂漠を見学した後、バスに乗り夕食のしゃぶしゃぶのお店に行った。夕食の後、駅近くのホテルへ向かった。ホテルの部屋はとても大きくキレイだった。5日の朝、ホテルで朝食を済ませた後、ガイドさんから昼食をもらい、歩いて駅に行った。10時間の寝台列車に乗り天津西駅に着き、その後、バスに乗って南開大学へ戻った。
4日間の内モンゴル旅行を通して、モンゴル族の文化や草原と砂漠を見学し、新しい知識を手に入れた。さらに、同じ中国でも地域によって文化や景色がまったく異なることをあらためて知ることができ、すばらしい経験となった。
  
広報委員7班 田露

「さくら21特派員」レポート

中国留学へ来る前の私にとって、中国への印象は「街が汚い」というものだった。しかし実際に中国へ来て印象が変わった。ゴミなどが思っていたよりも落ちていなかったのである。しかし、日本へ旅行に来る中国人を見ていると、ゴミをそこらじゅうに捨てている印象だ。そこで、なぜ日本ではゴミ箱に捨てないのに、中国にはゴミが落ちていないのか考えてみた。すると1つのことに気がついた。それは、中国にはゴミ箱が至る所にある。日本にももちろんゴミ箱はあるが、ゴミを捨てたいと思った時に捨てられる程の数はない。しかし、中国には20m間隔でゴミ箱が歩道に並んでいる。ゴミをすぐに捨てられる環境を作ることによって街が綺麗になって素敵だと思った。日本もゴミ箱を増やすべきだと思う。

大畑万柚子

中国ではゴールデンウイーク期間の連休を劳働节と言う。5月1日から5日まで五連休。連休を利用して内モンゴル旅行へと出かけた。天津から内モンゴル地区まで寝台電車で10時間ほどかかった。初日は草原で過ごした。馬にまたがり草原を走り、夜はキャンプファイヤーを囲んで民族ダンスを踊り、星空を鑑賞し大自然を感じることができた。
砂漠ではラクダに乗ったり、砂滑り、バギーで砂漠を駆け巡った。自然豊かで天津市内とは違った中国を感じることができ、とても良かった。

今村優斗

私が中国に来て一番に感じていることは、現地の人達の温かさである。お店なども、お客との距離感がかなり近く、フレンドリーに接してくれるところが多い。日本では、お客と一定の距離で、かしこまった対応をしてくれる店員が多いので、かなり対象的な違いである。中国人は友達を大切にする風習を持っているようで、ここに来てから仲良くなった中国人も、私が日本人であることは関係なしにかなり親しげに気前よく接してくれる。中国に来たからこそ分かる中国人の親しみやすさを常日頃感じている。

河辺貴代

4月のたより

学生からのたより

◆清明節について
中国には4月初めに清明節という3日間の休暇日がある。学生たちはツアーを利用して上海に行ったり、各自で計画し、高鉄のチケットを購入して北京に行ったり、天津を改めて散策するなど、各々充実した3連休を過ごした。
私は友人と1泊2日の北京旅行に行った。2日間の間で、天安門、故宮博物院、南羅鼓巷、天壇、頤和園、前門大街と沢山の観光地を巡りとても満足な旅行になった。私が巡ったなかで特におすすめなのは頤和園だ。1日では回りきれないほどの広大な皇族庭園が広がっており、まるで異世界にいるような気分にしてくれる。是非行って欲しい。
広報委員4班 山田典佳

私は4月初めの清明節という3連休の間に友人と1泊2日の北京に旅行へ行き、初めて天津を離れる機会となった。1番印象に残っているのは夜訪れた天壇という観光スポットだ。その建造物は夜空に輝く星のように美しく、壮大だった。
また、その景色を親しい友人と共有することができたことも私にとってのいい思い出だ。
ぜひ皆さんも清明節を利用して素敵な旅を楽しんでほしい。
広報委員4班 恒川颯太
  


◆運動会について
留学生運動会南開大学の運動会で実施。前日まで夏日だったが、当日はとても寒く、寒暖差が激しかった。次の日が第2単元テストだったが、皆そんなことは忘れ、楽しんでいた。クラスお揃いのユニホームでは、ローマ字、漢字、ピンインなどクラスの特徴がでてとても面白かった。
競技は計8種目で特に盛り上がった競技はPKとリレーだった。PKでは、数々の留学生チームの中、愛大チームが優勝し、リレーや羽蹴りでも愛大生が入賞し、大活躍をした。
この運動会では、日本人、中国人の他、様々な国の人々とスポーツを通じて交流する事ができた。また、日本人同士もクラスの中が深まり、現地プログラムでの一大イベントとなった。学習だけでなく、スポーツで交流できる機会は、なかなか無いと思う。この機会に得た経験を活かして今後の学生生活を過ごしたい。
広報委員2班 岡田勇太、林健二郎
  

「さくら21特派員」レポート

◆モバイル決済の浸透について
中国はかなりモバイル決済が浸透している。主に微信と支付宝が使われており、ほとんどの中国人は現金を使わない。モバイル決済が出来ない事で、屋外の屋台や一部の飲食店が利用出来なかったり、タクシー運転手が現金を所持していない理由から、お釣りを貰えないなどという事があった。これらの経験から、日本と違い中国はモバイル決済が主流であり、現金を使う機会が減ってきている事に気が付いた。

羽山恵理

◆天津の美容院にて
日本の美容院との違いについて。一つ目は、シャンプーをする時に顔の上に布をかけないということだ。その為、お客さんはほとんど全員スマホを触りながらシャンプーされており、日本の美容院とはかなり違った光景だった。二つ目は美容師さんが出前を取ってくれるということだ。施術中に何が食べたいのかとスマホを渡され、食べたい物を選ぶと注文してくれた。中国の出前文化はかなり浸透していることがわかった。

堀田千寛

◆交流会に参加して
私は天津財経大学との交流会に参加して、年の近い学生との交流をした。中国に来る前、周りの人に中国人の話し方やあまり笑わない態度が怖いから中国に行くのは嫌だと言われたが、実際には日本人学生と変わらないような話題で盛り上がり、笑いあった。日本人には中国人との交流がないまま怖い・不親切という印象を持つ人が見られる。これは非常に勿体ないと感じた。私は互いの理解を深められるように、私の見てきた中国を周りの人に発信したいと思う。
今井ひなの

3月のたより

学生からのたより

◆講演会について
第1回と第2回の講演会が行われた。今、私たちが滞在している中国でお仕事をされている方々から貴重なお話を聞くことが出来た。

(第1回講演会)
第1回講演会は、日本と中国を繋ぐグローバルな仕事をされていたり、中国のローカルな部分に視点を当て、中国人に向けて商売をされている方など様々な方々にお越しいただいた。質疑応答の際には、自分の考えとはまた違う学生の質問に驚かされると同時に、講師の方々の仕事に対する姿勢に感銘をうけた。


(第2回講演会)
第2回講演会は、みずほ銀行の中国支店でお仕事されている方にお越しいただいた。中国で生活するためには、若いうちに文法をしっかり抑えておくことが1番大切だと仰っていた。今回の講演会で、みんなの勉強意欲が高まったことは間違いないだろう。

広報委員6班 小野遥輝

「さくら21特派員」レポート

中国へ来てもう2週間が経った。時差ボケもほどなく抜くことができ、皆、だいぶ中国の生活に慣れてきた様子だ。この間、授業中に「规矩」(guiju)という言葉を習っていた時のこと、大班の先生が中国の大学では「サンダルなどでの授業への出席は规矩としていけないことですが日本にはどんな规矩がありますか?」と聞いてきた。自分はそこで中国語で「日本には食べるときにいただきますとごちそうさまを言う规矩があります。」と答えた。


宮田珠門


中国料理の味の基本は甜 辣 咸 酸 苦で表される。一つの料理は量があって、複数人で料理を分けて食べる。一人一皿だと食べきれなかったり、栄養バランスが偏りがちになるが、みんなでテーブルを囲って食べることができ、食事がとても楽しい。また、中国ではレストラン等でも無料の水はない。ペットボトルの水を買うことや、自分の水筒を携帯することが普通だ。
安くて豊富な種類の料理は、とても魅力的。



今村優斗


中国に来て、日本との一番の違いを感じたことは、店で商品を買う際に、モバイル決済やクレジットで済ませる客が多いという事だ。また中には、現金での支払いを断っているお店さえもあり、クレジットカードを持ってこなかった自分は非常に焦った。中国では偽札が多いため、1番安全な支払い手段がクレジットやモバイル決済であるからだそうだ。現金は比較的安全と考える日本人とはかなり対照的で、異文化の違いを発見することが出来た。


河辺貴代