お知らせ

第32回 ビジネスセミナー「中国ビジネスの現状と、Z世代の気質に見るこれからの中国」を開催

開催報告
国際ビジネスセンター主催 第32回 ビジネスセミナー
『中国ビジネスの現状と、Z世代の気質に見るこれからの中国』を開催

 当センターでは、2024年10月10日(木) 14:00~16:00、名古屋キャンパスにて第32回ビジネスセミナーを開催しました。
 講師に中国情勢に精通する小島庄司氏をお招きし、低迷している中国経済の現状、Z世代から見えてくる中国の未来など、お話しいただきました。

<講師>
 小島庄司氏:ダオアンドクルー株式会社(日本・天津・上海)船長・代表

<概要>
 講演では、①Z世代とよばれる層の生態、②組織課題の解決策は海外での経験から学ぶ、という2つの構成でコロナ終息後の中国の現状分析がなされました。
 まず“Z世代とよばれる層の生態”については、「より良い職に就きたい」、「しっかりと稼ぎたい」、「自己主張」、「トライしてみる精神」、「自己利益の追求」、「対人交流」、「価格交渉力」など我々の想像するエネルギッシュで逞しい中国人像とは全く異なった、これら項目すべてにわたって非常に弱い傾向にある遠慮がちでおしとやかな種の人々が生まれ始めているということが示されました。現在20代以下のこうした世代が将来の中国の担い手になるため、15~20年先の将来には社会や企業文化が柔らかいものへと変化するのではないかと分析されました。また“組織課題の解決策は海外での経験から学ぶ”という面では、日本ではいわゆる昭和的な「公平で合理的な評価待遇」を採用する企業が多いが、海外では良い人材の見極めと採用、そしてその待遇において個別に決定されるケースがほとんどであり、そうしなければ優秀な人材は獲得できないという現状がある。中国や他国の企業では、同じ会社内でも職能によって給与差が5~10倍あるケースが珍しくなく、それは優秀な人材を獲得する上で“採用負け”しないための防衛策であり、日本国内でも同様の傾向が求められているのではないか?との提示がなされました。こうした多文化混成チームを経験した国外拠点での組織管理の経験を日本国内に持ち込む時期に来ていると指摘されました。
 またQ&Aセッションでは日本と中国とのZ世代の比較に関する問いが多く出され、それに対して丁寧な解説がなされました。


             
                  
               

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