国際ビジネスセンター主催　第2９回 ビジネスセミナー
『アフターコロナ時代に入った中国のビジネス環境～課題と今後の展望～』を開催

　当センターでは、2023年6月1日(木) 14:00～16:00、名古屋キャンパスにて第29回ビジネスセミナーを開催しました。
　Dao and Crew Ltd. (Japan/Shanghai/Tianjin) 船長・代表取締役の小島庄司氏と、元日系国際物流企業中国法人責任者の小林一氏のお二方をお招きし、コロナ後の中国現地の様子と今後を議論形式でお話しいただきました。

＜講師＞
　小島庄司氏：Dao and Crew Ltd. (Japan/Shanghai/Tianjin) 船長・代表取締役
　小林一氏：元日系国際物流企業中国法人責任者

＜概要＞
　Dao and Crew Ltd.の小島氏がコーディネーターとなり、日系国際物流企業の元中国法人責任者であった小林氏との掛け合いで、複数のテーマにそって話を広げ、フロアからも随時質問を受け付けるオーディエンス参加型のパネルディスカッションセミナーを行いました。
　直近の中国事例について、生の情報をディスカッションしていただきました。
　セミナー内容の主な要点は以下のとおりです。

　①アフターコロナの中国経済の現状
　・上海ロックダウン後の中国人の価値観の変化。
　・未だに現地では景気の回復が見込めていない状況。
　・アメリカ企業は諸々の状況で動けない。
　・一方、ヨーロッパの企業も動けないのは同様であるが、いつでも動けるような準備を整えている。

　②EVをめぐる中国の自動車市場
　・インフラ事業がコアビジネスであるBYDの台頭。
　・中国国内における新能源車への各種優遇政策：緑ナンバーによる使用の無制限。
　・自動車の役割の変化：性能(運転手目線)から居住性(搭乗者目線)へ。
　・EV自動車のモジュール化：携帯電話の製造と類似。
　・日本企業の動き方(「日本ブランド」のアドバンテージの消失)。

　③インバウンド市場と中国人観光客
　・団体旅行の出国制限。
　・旅行の質の変化(爆買いからコト消費へ)。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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