お知らせ

第25回 ビジネスセミナー「アフターコロナの観光産業~インバウンド市場 復活への準備~」を開催

開催報告
国際ビジネスセンター主催 第25回 ビジネスセミナー
『アフターコロナの観光産業
  ~インバウンド市場 復活への準備~』を開催

 当センターでは、2021年11月18日(木) 14:00~16:00、名古屋キャンパスにて第25回ビジネスセミナーを開催しました。
 講師に中国市場戦略研究所(cm-rc.com)代表、多摩大学大学院客員教授の徐 向東氏をお招きし、コロナ後の観光産業についてのヒントをお話いただきました。「訪日観光客が本当に見たい、味わいたい日本は何か」などを、講演とディスカッション形式で深堀をしていきました。

<講師>
 徐 向東氏:中国市場戦略研究所(cm-rc.com)代表、多摩大学大学院客員教授

<概要>
 講演では、まず2019年時の訪日外国人観光客(3,188万人)の約30%を占めていた中国人の動向を再度確認した。そのなかで統計上に出てこないが、中国人観光客の大きな出費項目として健康診断や美容整形などがあることが指摘された。
 また日本とは異なる給与体系の中国では、一般的に所得のピークが30~40代であり、この層をターゲットとすることの有効性も紹介された。
 またコロナ禍でインバウンドが停滞した中でも越境ECを通して、日本各地のドラッグストアでは疑似インバウンド市場が継続しており、人の往来がないなかでも、依然として日本の商材に対する人気があることも指摘された。ただし、ここ近年で廉価の化粧品カテゴリーは中国国内でも生産されつつあり、日本製である必要性が薄れてきており、ハイエンドの化粧品に人気が集中しているとのことである。アフターコロナには中国人観光客は確実に日本に戻ってくることが予想され、その際には過去のピーク時以上の数を迎え入れる必要性に迫られる。人員の確保やオーバーツーリズムなどへの対応・準備が急務となっている。

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