同窓会でこそ感じる「絆」の強さ

土井 義昭氏

土井 義昭氏
1960年 愛知大学法経学部卒業
第16代愛知大学同窓会会長
宇都宮工業株式会社 取締役会長


経済的事情もあり、学生時代は学費稼ぎのアルバイト続き。それでも会計学のゼミはとても面白く熱心に参加し、学んだ知識は経営者となってから大いに役立ちました。学生時代からいつか起業をと夢見ていましたが、卒業後まずは商社に就職、10年ほど勤務した後、妻の父が経営する金属プレス工場を手伝ってくれと請われて転職しました。当時は家族経営の小さな会社で「自由にしていい、稼いでくれ」と言われ、温めてきた起業家魂に火が着きました。私が先頭に立って営業活動と生産設備増強を行い会社を成長させ、後に社長に就任、それから約40年後の2016年、息子に社長職を譲りました。
私がここまで歩んでこれたのは、愛知大学と、そこでお世話になった教員や学友の皆さんのおかげです。その恩返しをする時が来たと、同窓会会長を引き受けました。同窓会で活動していると、全国の会員が愛知大学に寄せる想いの熱さを感じます。「絆」と呼んでもいいでしょう。在学中や社会に出たばかりの若者にその存在感は理解しにくいかもしれませんが、50代以上になった時、きっと愛知大学で良かったと感じてもらえます。
2015年に建設の新本社工場にて
2021年度入学式にて祝辞を送る