文字サイズ

学長室だより

学長のことば

2019年度学位記授与・学長メッセージ

卒業生・修了生の皆さんへ

 今年度の学位記授与式は、新型コロナウィルス感染症の拡大リスクを防止し、学生の皆さんの健康と安全を最優先とする観点から中止とし、学位記も皆さん一人一人に郵送する方法を取りました。学位授与式は大学のきわめて重要な行事であり、皆さんも期待し楽しみにしていたことと思います。それだけに式典を中止することは真に残念でなりません。ここでは、卒業または修了される皆さんに書面にてメッセージをお送りします。
 大学を代表して皆さんには心からお祝いを申し上げます。卒業・修了はこれまでの学生生活の終わりと新たな社会人生活等の始まりを意味する点で人生の重要な節目です。これに関連して若干申し上げたいと思います。
 卒業・修了は本学各学部・短期大学部および大学院各研究科の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の定める目標と基準を少なくとも達成したと判定されたことを意味します。皆さんは学位記授与に値する学修成果を収めたと言え、心より祝福します。同時に、上記の目標に関連して皆さんがこれまでの学修過程において何を学び身に付けたのか、その結果何ができるようになったのか、この機会に自ら振り返って問い直してみてください。その対象は正課科目の学修だけでなく、さまざまな課外活動を含みます。皆さんはきっと学修活動や課外活動を通して多くのことを学んだことと思います。その学びの成果を確かな手応えをもって自ら評価できるならば、それは皆さんのこれからの人生において貴重な財産になるに違いありません。
 皆さんはこれから社会人等として新たな歩みをスタートします。これから皆さんが歩んで行く日本や世界の行方については未知の部分が多々ありますが、ますます変化に富んだ社会になることは確かでしょう。人口減少・少子高齢化、社会・産業構造、科学技術、自然環境、そして文化や価値観などで大きな変化が予想されています。したがって、これまでの単なる延長線上に将来の行方を描くことは困難であり、この点は学問自体も例外ではありません。こうした変化の大きな社会のなかで、皆さんには物事の本質をしっかり見極めること、そしてそのためには継続的な学習が不可欠であると思います。いずれの分野であれ、物事の本質を見極めるために自らの頭で考え、判断し、学習する能力を育成することが求められます。その意味で、この度の卒業・修了は皆さんがそのような自律的な学習者として歩んで行く旅路の始まりなのです。皆さんが、自律的な学習を続けることによりさらに成長することを期待するとともに、本学の卒業生・修了生としての誇りをもって活躍されることを心から願っています。

2020年3月20日
愛知大学学長