【6/28開催】『愛知大学公館100年物語』出版記念講演会

628日、精文館書店豊橋本店にて『愛知大学公館100年物語―旧陸軍第15師団長官舎から「知のサロン」へ―』(愛知大学東亜同文書院大学記念センター編、20153月、株式会社あるむ刊)出版記念講演会を開催しました(主催:株式会社精文館書店、共催:株式会社あるむ、愛知大学東亜同文書院大学記念センター)。
愛知大学公館とは、1912(明治45)年に旧陸軍第15師団長官舎として建設され、その後、陸軍教導学校、陸軍予備士官学校校長の官舎として利用された木造平屋建ての和洋館併設の建物です。戦後は、愛知大学学長や学部長の住宅、外来講師の宿舎として80年代後半まで利用され、現在も創建当時の姿を残しています。2002(平成14)年には豊橋市の文化財に指定されました。
出版記念講演会では、3名による講演が行われました。

◇講演1「軍都豊橋と旧陸軍第15師団長官舎」1

   藤田佳久(愛知大学名誉教授、愛知大学東亜同文書院大学記念センター・フェロー)

◇講演2「ファインダー越しの愛大公館・物語」
  新村猛(東松照明から学ぶ寺子屋写真教室主宰、公益財団法人日本写真家協会会員)

◇講演3「愛知大学公館と愛知大学記念館」
  田辺勝巳(愛知大学豊橋研究支援課長)
                                     1 藤田講演については『同文書院記念報 vol.24』(2016年3月刊行予定)に収録予定。

講演1の藤田氏は、官舎(公館)が建てられるきっかけとなった旧陸軍第15師団の誘致から軍都豊橋の発展ぶり、そして官舎がどのように利用されていったのかについて紹介されました。そのほか、軍隊が置かれたことによる電気、上下水道、鉄道等インフラ整備の発展にも触れ、豊橋市の近代化に軍隊の存在があったことを述べられました。
講演2の新村氏は、書籍に採用された写真紹介のほか、愛知大学に在籍中、公館を訪問して小岩井多嘉子さん(小岩井淨本学第3代学長の妻)から手作り餃子をごちそうになったエピソードが話されました。また、撮影した写真が掲載されることにより、風化する記憶に何らかの問題意識を読者に向けることができたのではないか、と述べられました。
講演3の田辺氏は、自身が制作した愛知大学公館と愛知大学記念館(旧陸軍第15師団司令部庁舎。国の登録有形文化財に指定)の動画を上映し、臨場感を持って聴講された方に建物の構造と魅力を伝えました。
参加者は当初予定していた定員を超える90名が参加され、盛況のうちに終了しました。

また、開催に先立ち、612日〜712日の期間、同書店12階階段エリアにて「『愛大公館100年物語』出版記念 写真パネル展」を開催しました。書籍に掲載した中からの選りすぐりの写真のほか、未公開分をあわせて16点を展示し、来店された多くの方にご覧いただきました。