「東亜同文書院の中国研究―その現代的意味」開催報告(12月13日)

 愛知大学東亜同文書院大学記念センター主催国際シンポジウム「東亜同文書院の中国研究―その現代的意味」が20141213日(土)豊橋校舎記念会館小講堂において開催されました。これは、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の一環である「東亜同文書院を軸とした近代日中関係史の新たな構築」の「東亜同文書院の教育と研究システム」研究グループによるシンポジウムです。
シンポジウムでは、ほぼ1世紀前に行われた東亜同文書院の中国研究が、イデオロギッシュな中国観が崩壊する現在、その現代的意味を各方面から検討することが目的でした。まずジョージア大学のDouglass Reynolds教授“To-A Dobun Shoin and Its China Study Curriculum”は書院の中国研究が“bottom-up”型、アメリカの“top-down”型とは全く異なること、元ミシガン大学ライブラリアンのニキ・ケンジ氏『東亜同文書院との私的出会いについて―北米に於ける極東アジア学科とその資料』は全米を一つの書庫にとの理想が、潮州・韓山師範学院の湯原健一氏『語学学習者の受け皿としての満洲』は書院による中国語教育が、明治大学石井知章教授『根岸佶と中国ギルドの研究』は、書院初期の教授根岸の中国社会研究の有効性を、愛知大学三好章『東亜同文書院の20世紀中国社会論』は、書院の中国研究を日本の中国研究史の中に位置づけました。
午前中から夕方6時過ぎまでという長丁場にも拘わらず、60人以上の参加者が熱く討論を重ねました。このシンポジウムに御参会下さった方々に感謝致します。なお、翌1214日には報告者全員が参加し、昨日の総括と、今後の研究の具体的な進め方などについての研究会が開かれました。