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法学部講演会「刑事司法制度改革―改革座標の定め方―精密司法かラフ・ジャスティスか」を開催しました

教育・研究
11月10日(土)13時30分より、名古屋キャンパスのグローバルコンベンションホールにて、名古屋高等検察庁の林眞琴検事長をお招きして、「刑事司法制度改革―改革座標の定め方―精密司法かラフ・ジャスティスか」というテーマで講演会を開催しました。
学生や教職員、司法試験合格者など、約300名が聴衆する中、取調べの可視化や司法取引などの刑事司法制度改革を話された後、改革をするには最も極端なことを意識したうえで、現在どこに位置しているのか、改革の目標点はどこかを、精密司法とラフジャスティスの二項対立軸を元に説明されました。精密司法への批判からこれを見直す必要が生じ 、この流れの中で、供述調書に依存したこれまでのあり方を見直したり、取調べを可視化するなどの刑事訴訟法の改正が行われました。もっとも、だからといって、わが国の実務はラフジャスティスへの全面的な移行を目指したわけではありませんでした。
講演会終了後、別室にて、林検事長を中心にざっくばらんな懇話会を開催し、多くの学生が質問し、講演会は盛況の内に終了しました。