現プロだより2017 〜現地プログラム 学生・教員からの近況報告〜

 





HOME



 2017年度台湾現地プログラムは、台北の国立台湾師範大学において2017年3月18日に始まり、7月6日(木)のライフレポート報告会および閉校式、8日(土)参加学生14名全員の無事帰国を以って成功裏に終了した。本プログラムの実施にあたって尽力いただいた国立台湾師範大学国語教学センターの沈永正主任、方淑華先生、陳冠引先生、高素卿先生および関係各位に心から感謝申し上げます。
 台湾現地プログラムには、2つの大きな特徴がある。第一は、台湾師範大学の中国語教育は世界でもトップ水準にあり、これまで世界各国の多数の学生を指導し、本年度の愛大学生にも驚くべき進歩がみられたことである。私が参観した複数回の授業でも、学生の積極性を引き出すために様々な工夫がなされ、個々の学生の性格に合わせた臨機応変の対応が実に見事に行われており、学生達の活き活きとした表情が印象的であった。教員各位はまさにプロ中のプロであり、当センターはこのようなプロの教員を擁した教育集団であることを誇りにしている。
 学習の効果は7月6日のライフレポート報告会でみることができた。報告会では、ほとんどの学生が原稿を持たずに、PPTを使いながら10分間のプレゼンを中国語でやりきった。つい数ヶ月前の拙さからは想像もできない進歩であった。ただし、教員側からはもっと予習復習に時間をかけるようにという指導が度々でており、もっと勉強していればもっと伸びたのにと惜しまれる。
 第二の特徴は、めぐまれた生活環境のなかで、台湾での生活を楽しみながら、授業で学んだ中国語をすぐに実践しブラッシュアップできることである。台北は現代化と伝統が融和した都市である。交通網が発達し、美しい街並みには各処に歴史的建造物や民間宗教の寺廟がある。美味い、安い、新鮮という飲食文化が街中に溢れ、各処に夜市があり、雑貨小物、衣服を見て回る楽しみもつきない。台湾師範大学は市内の交通至便の地に位置し、大学から徒歩数分のところには永康街という有名な観光スポットもある。また台湾全体が九州とほぼ同じくらいの面積で、東側には新幹線もあるため、週末には比較的安全に各地を旅し、台湾の人々の地域によって異なる日常生活を見聞することができる。
 本年度は、以上2つの特徴に加えて、3つ目として教学実践にフィールドワークを導入した。第1回は、喜●儿社会福利基金会(●は敢の下に心)の協力を得て施設を訪れ、台湾における社会福祉環境の調査を行った。十分な準備ができなかったため多くの問題点がでたが、今後は、これらの経験と教訓をふまえて、より学生に適した教学実践を計画したいと思う。
 また期間中には2回の学生交流会を実施し、学生は新たな交友関係を築く事ができた。ご協力いただいた台湾師範大学歴史学系主任の陳恵芬教授および学生のみなさん、東呉大学人文社会学院院長の黄秀端教授および学生のみなさん、関係各位には心からの謝意を申し上げます。 最後に、2017年度台湾現地プログラムの準備から実施に至るまでご援助いただいた国立台湾師範大学国語教学センターの諸先生、愛知大学の安部悟現代中国学部長、国際交流課の村田安さん、七原一樹さん、現地担当職員の森岡智代さんおよび関係各位に心から感謝申し上げます。

2017年度台湾現地プログラム実施委員長 松岡正子

【帰国前のイベント】

 7月3日に宜蘭という場所にみんなで旅行に行って来ました。蘭陽博物館や国立伝統芸術中心を見学し、台湾の伝統工芸品や特産物を知ることが出来ました。その後、宜蘭羅東林業文化園區を見学後、羅東觀光夜市に行きました。夜市ではそこでしか食べることができない羊の肉や緑色の臭豆腐を食べ、貴重な経験ができました。宜蘭は台湾で地元住民が選ぶ綺麗だと思う町ランキングで1位に選ばれており、その名のとおり景色も綺麗で自然豊かな所だと感じました。
 7月6日には現地ライフレポートの発表会がありました。それぞれ約10分を目途に台湾での留学生活で興味を持ったことについて、中国語で発表しました。自分なりに工夫し、精一杯取り組めました。
 その他、各自でお土産を買いに行ったり友達に会ったりと、それぞれが自分なりに台湾を最後まで楽しんでいました。帰国直前は荷物の整理に追われていましたが、無事14人全員で帰ってくることが出来ました。

写真@ 写真A

【帰国後の心境や様子】

 帰国してすぐの頃は、台湾での生活に慣れてしまい、日本語に囲まれる生活に戸惑うこともありました。松岡先生もおっしゃっていましたが、日本に慣れるには12月までかかるそうです。なので、帰国後も日本の文化、習慣について、より一層理解を深めていきたいと思いました。
 また、帰国してすぐにHSK対策講座が始まりました。台湾での授業はマレーシア、天津と違い対策講座がありません。留学中は繁体字で勉強していたので、簡体字に慣れるのに時間がかかりました。そのため自主学習を怠らず、勉強に励んでいます。

【全体の総括】

 今回の現地プログラムを通じて、団員それぞれが様々な面で成長していることを感じました。毎日の授業を通じ、日本にいる頃よりも中国語力が飛躍的に向上しました。文化講座や台湾人の友達との交流は、現地の歴史や生活習慣についての見聞を大いに深めるものでした。台湾の様々な名所を巡ることで、その土地の風土、築きあげられてきた文化、習慣、さらに日々の暮らしについて詳しく知る事が出来ました。また、台湾についてのみならず、海外から見た日本についての印象や評価を知ることができました。日本の良さを改めて知ることができ、さらに詳しく調べて発信していきたいと感じました。
 この現地プログラムを通して、積極的に中国語学習に取り組む事ができ、台湾さらに日本についての理解が深まったと感じています。今後、より一層中国語学習に力を入れて取り組んで行きたいと思いました。

写真B 写真C

2017年度台湾現地プログラム副団長 西川舞


【文化講座「書道」について】広報委員 山口由季乃

 文化講座ではこれまで4月は台湾茶芸、5月は台湾語講座を受けてきました。6月は書法です。書道と言っても日本で習う書道とは全く違い、今使われている漢字の元となる漢字を書きます。なので画数がとても多かったり、今の漢字とは似ても似つかない漢字ばかりですが、とても興味深いです。最初に先生がお手本を書いて下さり、そのお手本を見ながら練習、清書を行います。みんな書いている字は同じなのに、一人一人の字に個性があって見ているだけでも面白いです。そして、さらに新しい一面を知れるきっかけにもなってとても楽しいです。帰国まで1ヶ月を切り、台湾の生活にも慣れて毎日がとても楽しいです。残りの時間悔いのない留学生活を送れるように頑張ります。

写真@ 写真A

【連休について】広報委員 池田美穂

 5月27日〜30日の間連休で授業がなかったため、友人5人と台湾最南端のリゾート地である墾丁へ旅行に行きました。高鐵とタクシーを使って、台北から3時間ほどで着きました。墾丁の海は水が透き通っていてとても綺麗でした。その日は天気も良く、たくさんの観光客がいました。その後、国立海洋生物博物館にも行きました。とても広い水族館で、水槽が大きくて迫力がありました。ジンベイザメやアザラシなどもいて、見ていてとても楽しかったです。今回のこの連休で、台北以外の土地での生活を知ることができました。台北は交通の発達が進んでいて生活しやすいですが、海や自然に触れることがあまりないので、墾丁での生活はとてもリフレッシュできました。

写真B 写真C

【東呉大学訪問と故宮博物院について】広報委員 田辺涼子

 5月19日に本学協定校の東呉大学を訪問しました。まず、人文社会学院の黄院長の挨拶があり、大学紹介のVTRを見た後、学生と交流をしました。その後、学内を案内して頂きました。東呉大学には、多くの優秀な人材を輩出し、内外に知られた日本語学科があります。日本語学科には日本語だけではなく日本の文化も学ぶための和室がありました。和室はとても立派で、茶道ができ、琴などの演奏も十分にできるような広さで、和服一式や茶道具等がずらりと並べられた準備室もついていて、驚きました。少し日本が懐かしくなりました。学内は広く、坂道もあったので歩くのが少し大変でしたが、私たちが通っている師範大学と学内の様子が違い、新鮮に感じました。学内見学の後は、大学から歩いて15分ほどの距離にある故宮博物院を見学しました。普段、博物館などに行く機会が少ないので、貴重な経験が出来ました。あまり混雑していなかったのでゆっくり館内を回り、教科書に載っている様美術品などを実際に見ることができました。

東呉大学集合写真 故宮博物院

【教学実践活動について】広報委員 勝原杏衣

 今年の台湾現地プログラムでは、「喜?兒基金會」という福祉施設を訪問してヒアリング調査をおこないました。数週間前からグループに分かれて質問を考え、それを語学パートナーに修正してもらいしながらより良い中国語の文に仕上げていきました。短い準備時間の中でしたが役割分担をして実際に働いている職員の方に中国語で質問するという他では出来ないような活動でした。上手く伝えることが出来なかったり、聞き取るのが難しかったりしたため準備不足を痛感しましたが、とても貴重な経験だったと思います。今回の活動で職員の方の中国語をほとんど聞き取ることが出来なかったので今までよりも中国語の勉強をもっと頑張ろうと思うようになりました。

教学実践活動A班 教学実践活動B班

【台湾師範大学歴史学科との交流会】広報委員 山口由季乃

 4月17日(月)、台湾師範大学歴史学科の学生約40名との初めての交流会が行われました。師範大は、和平東路をはさんで学部や大学院のある「本部」と私達外国人留学生が学ぶ国語教育センターや図書館がある校地に分かれていて、本部には日本植民地時代の旧台北高等学校の建物が残されています。交流会は本部の教室で夕方5時から始まりました。私達は昨年流行した「恋ダンス」をみんなで踊ってから一人ずつ自己紹介をしました。恋ダンスにはリアクションもしっかりあって、練習した甲斐があったと思いました。その後、5グループに分かれて懇談しました。歴史学科の学生たちは、台湾にきて1ヶ月の私達の拙い中国語を一生懸命聞いてゆっくり話してくれたので、なんとか会話(?)も続き、とても楽しい交流会になりました。これからもっと語学力を高め、もっとちゃんと話ができるようになりたいと思いました。サプライズの夕ご飯がとてもおいしかったです!

4月台湾@ 4月台湾A

【初めての単元テスト】広報委員 池田美穂

 4月6日(木)と7日(金)は初めての単元テストでした。一日目は筆記、二日目は口述のテストでした。筆記テストは、普段授業で練習した文や単語がほとんどだったので、思ったよりいい点数をとることができました。毎日の予習復習が大切だと改めて感じました。口述テストでは、教科書の本文を読んだり、先生の質問に中国語で答えたりしました。いきなり質問されるので、とっさに文を考えることができず、頭が真っ白になった時もありました。台湾に来たばかりの時は、見慣れない繁体字に戸惑いましたが、授業を通して今ではかなりの繁体字がわかるようになりました。これからも毎日の授業と予習復習を大切にしていきたいです。

4月台湾B

【現地プログラムの中国語の授業について】広報委員 勝原杏衣

 天津、マレーシアの現地プログラム開始から一週間経って、3月18日からようやく台湾の現地プログラムが始まりました。台湾は総勢14人で、天津と比べてかなりの少人数です。中国語の授業はそこから更に二つに分かれて行われます。最初にクラス分テストがあり皆緊張しながら挑みました。中国語のみで進められる授業は9時10分開始で、休憩を挟んで12時10分まであります。50分1コマの授業が3コマ続きます。先生は私達の拙い中国語もちゃんと聞きとってくれ、理解するまで何度も教えてくれます。時には冗談も交え皆と一緒に笑いながら進める授業はとても楽しいです。お店などで店員さんと話していて「今の言葉、授業で習ったやつだ!」となる瞬間がとても嬉しいです。これから分かる中国語がどんどん増えていくと思うと楽しみです。

中国語授業風景


【台湾の食事、街並みについて】広報委員 田辺涼子

 国立台湾師範大学の周辺には地下鉄の古亭駅、永康街、師大夜市などがあります。地下鉄の駅が近くにあるので休日は台北市内に出かけやすく、駅内の表示は分かりやすいので中国語が読めなくても困ることなく乗ることができます。永康街は学生、街の人、観光客など多くの人で賑わっています。カフェ、中華料理、服屋、雑貨屋など多くのお店があり、手頃な価格のお店が多いです。また、師大夜市は食べ物以外にも文具、生活用品、服などが売られています。生活用品店では日本の商品も多く取り揃えられているので、生活でいるものはほとんど現地で買うことができます。
 台湾はバイクや車が多く、日本の交通ルールと違う部分もあるので、慣れるまでは驚くことが多いです。ですが、いつも日本とは違うのだと意識していれば次第に台湾の交通ルールにも慣れていけると思います。

食事 街並み