知を愛し、世界へ。ACTION A

産官学連携キャリア育成プログラム〈ラーニングプラス〉

産官学連携キャリア育成プログラム〈ラーニングプラス〉とは?

大学生のキャリア形成支援の具体的な手段として、企業・官公庁と連携し、社会の抱える課題の解決に取り組むプロジェクト型の学びです。経済や産業の構造が変化し、働き方も多様化する現代社会において、学部教育での学びを知識に留める
ことなく、社会の現場で身を持って経験することで、変化に対応できる考え方や人間性を育みます。ここで必要とされる主体的な学びは、これからの社会で活躍が期待できる、自立・自走型人材の育成をするものです。

インタビュー

昇龍道プロジェクト支援企画「学生による中部観光提案コンテスト」

「楽しくない」と酷評されたことから、僕たちの企画はスタートした。

友達が友達を連れてきて、5人が集まった。

顔見知りだったわけではない5人が集まった。“愛知県”を題材に、外国人旅行者を誘致する魅力的な観光プランを企画する第3回「学生による中部観光提案コンテスト」に参加するためだ。当初の思惑や目的はバラバラだった。旅行会社の仕事に興味があるもの。就職活動に役立つと考えたもの。旅行が好きだからというもの。企画を評価されたいというもの。出るからには一番になりたいと意気込むもの・・・。なんとなく共通するのは、社会に出る前に、なんかおもしろいことをしたいという気持ちだった。

ミーティングは、雑談ばかり、本題20%。だけどチームはまとまった。

初対面のメンバーもいるから、まずコミュニーションを図ろう。愛知県や旅行会社による講座や今回のテーマである瀬戸市、豊田市、西尾市の観光協会の方からのレクチャーを受けながら、何度もミーティングをした。まだ慣れない仲間でもあるし、おしゃべりが楽しいから、なかなか本題に入れない。最初のうちは雑談ばかりだったと、みな振り返る。しかし、チームとしての一体感はしっかり形成されていった。締切ギリギリには、夜遅くまで集中。それぞれが懸命に資料を集め、一次選考に向けたプランはスムースにまとまった。

一次選考通過も、その評価は最悪。

およそ半分になる一次選考通過もぬか喜び。二次選考へ進むためのアドバイスは、「楽しくない」というものだった。楽しいものであるはずの旅行企画が「楽しくない」である。3ヵ月間ミーティングを積み重ねた結果が、「もっと面白い旅行にできないか」である。メンバーはみなショックを受けた。それなら何故一次予選を通過したのかと憤慨もした。もうやめようか、とも思ったという。しかし、メンバー全員が悔しがった。そして、それで火がついた。「楽しい」をやってやろうと。

キーワードは「楽しい」。とことん執着した。

「楽しい」ことを企画するためには、相手を知らなければ始まらない。徹底的にニーズを調べ上げた。ターゲットはタイの人。いわゆる「婚活」が盛んであること。歴史や自然が好きなこと。そして、なによりよき想い出となる旅であるためにどう演出サポートしたらよいかこだわって考えた。SNSの盛んな彼らなら、楽しい旅行体験をどんどん拡散してくれるだろう。8チームだけが本戦に進める二次選考に向けて企画はどんどん磨かれていった。

二次選考プレゼン。時間切れでまとめられず。

プレゼンシートをつくることに集中して、リハーサルは十分にできなかった。5分間のプレゼンテーションは時間切れで、まとめを語るはずのひとりがしゃべれなかった。でも、4位通過。きっと企画の楽しさが伝わったんだ。完璧じゃないのにこの順位ならまだまだ上を狙える。ここで、二度目の火がついた。去年のプレゼンをビデオで見て何が足りないか研究した。友人にも見てもらってアドバイスを受けた。本戦に向けて、メンバー揃っての決めアクションの練習も繰り返した。

入賞できなかったけど、成長できた充実感がうれしい。

10分間のプレゼンは、完璧にできた。すべてを出し、やりきった。審査の後、受賞者が発表されていく。2位が発表された時点で、あとひとつの枠に、もしかしてとメンバー全員が期待していた。しかし、結果は、賞なし。無念さというより、この機会を楽しめた充実感がいっぱいだった。成長できる場に参加してよかったと、心から思った。今、就活中。これから本格的に社会と関係していく中で、この経験はきっと活きる。まだまだだけど、自分なりの自信が芽生えている。

郡 珠依さん 大橋里佳子さん 西脇亜実さん 清澤智史さん 兼子健汰さん

参考写真
1愛知県の観光への取り組みを学ぶ 2プレゼンテーション研修 3豊田市へ現地視察ツアー
4審査委員長からの講評(中部運輸局企画観光部長 上田様)

  • 中部運輸局企画観光部長 上田大輔 様

    中部運輸局は、国の機関として中部地域の観光の振興を所管しており、この地域の発展に貢献したいと考えています。愛知大学さんと昇龍道プロジェクト支援企画をご一緒することで、“昇龍道”を若いみなさんに知ってもらうことになりました。学生のみなさんにとっては、自分が住む地域の良さを再認識するきっかけになったと思います。ぜひ将来に活かしてほしいです。

  • 名鉄観光サービス株式会社インバウンド部長 高橋健治 様

    これから社会に出る学生のみなさんにとって、職業や地域への想いを深くするものになればと考え、参画をさせていただきました。グローバルに考えるためには、まず自分たちが住む日本やこの地域の伝統や文化を知ることが大切であると気がついたようです。若い人ならではの感覚や発想力には、プロの我々が気づかないものもあり、大いに刺激を受けました。

  • 愛知大学名古屋キャリア支援課長 滝口博元

    主体性、積極性、課題発見、解決力、プレゼン力・・・。社会は実践で活躍できる能力を備えた学生を求めています。その力を磨くために、“ラーニングプラス”を立ち上げました。半年間に及び、学生たちが学外へ出て社会と関係しながら、チームで企画を練り上げていく過程で、彼らの表情が自信に満ちていくプロセスを見て、手応えを感じています。

  • *表記されている役職は、取材時のものです。

インタビュー

「学生による愛知県政・政策提案コンテスト」

今まで色々な国の文化についてを学んできたし、やるからには賞を取りたいから、勉強したことが活かせる“多文化共生”をテーマにしている政策提案に参加した。しかし、課題発見はすんなりいかなかった。わたしたちが考えることは、すでに世にあるものばかり。やっと課題を見つけ出したのは、書類選考の3日前。ギリギリだったが、発見した課題には手応えがあった。その後、二次審査に進む中で指摘されたのが提案の実現可能性のこと。インタビューを重ね、SNSを使ってアンケートをとり、データを集めた。企画とは実現力も問われる。それに気づいたことが、最優秀賞につながったのではないかと思う。

竹嶋彩乃さん

公務員を志望していたから、これからにつながると思って「学生による愛知県政・政策提案」に取り組みたいと考えた。愛知県で生まれ育ってきたが、“多文化共生”は感じたことのない難しいテーマだった。“多文化共生”とは何かに始まり、その幅の広さ、深さにびっくりし、迷った。私たちが課題として選んだのは、孤独を感じている外国人児童をなんとかしよう、というものだ。企画のテーマを絞り、解決策を考えていく中で、どんどんやりがいが膨らんでいった。今公務員をめざして活動中だが、その想いはさらに強いものになったし、できれば実際に実行したいとも考えている。

足立 航さん

インタビュー

DHC×愛知大学ビジネス体感プログラム

ラーニングプラスのいくつかプログラムがある中で、チームを組まなくとも個人応募ができるのが「DHC×愛知大学ビジネス体感プログラム」だったので思い切って飛び込んだ。しかし、参加者のほとんどは、3年生。しかも、経営やマーケティングを学んでいる人が多く、法学部の私には大丈夫かなぁと、最初は不安だった。しかし、さまざまな先輩から、それぞれ多様な意見が出され、それを聞くことが刺激になった。わたしもさまざまなキャンペーン事例を調べあげた。色々な視点からものを見ることで、広い視野で取り組むことの大切さを実感した。

安井桃香さん