知を愛し、世界へ。ACTION A

現代中国学部〈さくら21プロジェクト〉

現代中国学部〈さくら21プロジェクト〉とは?

「さくら21」は、日本を深く理解し、発信する力を身につけるためのプロジェクト。グローバルな舞台で積極的に挑戦し、活躍できる人材育成をめざす取り組みとして、文部科学省に採択された「グローバル人材育成推進事業」の一環として活動して
います。日本の文化・社会を理解するための科目を体系的に学びながら、グループワークを通じて、日本をいかに発信するかを学生が主体的に考え実践する、アクティブラーニングを進めています。

インタビュー

型や作法の裏には、日本のこころがありました。

日本の文化を外国の方々に伝える、日本文化体験教室。

日本の技術を学びに世界各地の開発途上国から来日している方々に、日本の文化についても知ってもらいたい。そんな気持ちから私は今、国際協力機構中部国際センター(JICA中部)で催されている日本文化体験教室のお手伝いをさせていただくことで、外国人に対する日本文化の伝え方を学んでいる。日本人の私が日本を伝えるとはいえ、言語は主に英語。まずは自分自身が日本文化を知ることからはじめ、どうわかりやすく説明するか、考える。文化には歴史的な背景を含む特別な言葉も少なくなく、前もっていろいろ想定することが必要だった。

外国の方に「折り紙」を教える難しさを実感。

実は、鶴しか覚えていなかった。奴や袴、兜などの折り方をあらためて予習する中で、小さい頃やっていた「折り紙」の記憶が蘇ってきた。私の身体が覚えている日本があることはちょっと驚きだった。しかし「折り紙」というものが存在していない国の方々に、この遊びや面白さをどう伝えたらいいのだろうか。奴とは、袴とは、兜とは何かということもあるし、なにより、この手順をどう説明するか悩んだ。簡易な英語で楽しく覚えてもらいたいと準備を心がけた。

千羽鶴を折る気持ちで、日本が伝わった。

折り紙に思ったより苦戦する参加者のみなさんの姿を見て、私たちが何気なく遊んでいた折り紙は、実は日本人の誇れる技であることに気づいた。「遊び」の中にも存在している日本の技術。折り紙は日本の文化に根ざしている。また広島出身である私は、毎年8月6日に向けて学校で千羽鶴を折っていたこと、そして千羽鶴に込められている意味をお伝えした。とても興味深く聞いてくれたミャンマーの方には、後に帰国を知らせるメールをいただき、「あなたの国の文化に興味を持ったので、帰ったら日本を学ぼうと思います」と一文を添えてくれた。折り紙を通じて日本の文化が少しでも伝わったのであればうれしく思う。今後も交流会や日本文化体験教室に積極的に参加することで、新しい日本の魅力を共有し、発見していきたい。

真野紗也加さん

参考写真
1 生け花完成しました 2 折り紙はまず折って見せることが大切 3 初めて着物を着てうれしそうな参加者のみなさんと