知を愛し、世界へ。ACTION A

愛知大学緑の協力隊〈ポプラの森〉

愛知大学緑の協力隊〈ポプラの森〉とは?

愛知大学は1995年から毎年、日本沙漠化緑化実践協会に協力し、中国内モンゴル自治区のクブチ沙漠緑化活動に植林ボランティアの派遣をしています。「クブチ」はモンゴル語で「木の生い茂る丘」。その名の通り、数百年前までは、緑が広がる草原でした。しかし乱開発や過放牧などの人為的影響により、今では日本の
四国と同じ面積の砂の荒野へと変貌してたと言われています。〈ポプラの森〉は、人類共存・共栄の観点に立ち、地球環境の保全を目的に、広く社会に貢献する活動を続けています。ポプラの苗木を植えるこの活動では、これまでに15,000本を超える植林をしています。

インタビュー

互いを認め合うこと。一緒に汗をかくこと。絆をはぐくめるコミュニケーションを知った。

漠然とした想いを明確にした、中国でのボランティア活動。

大学生の間に、何かやりたい、挑戦したいと思っていた。そう考えていたとき友人に〈ポプラの森〉の写真を見せてもらい、俄然興味が湧いた。海外へ行ったこともないし、ボランティアも経験がなかったし、「これだ、参加してみよう!」と。それから渡航費をつくるためバイトを始めた。もしかすると、途中で気持ちが変わるかもしれないと思ったが、お金が貯まっても行きたい気持ちはさらに高まっていた。

沙漠に緑がある!先輩たちが植えたポプラが森に。

クブチ沙漠に到着し、これまで先輩たちが植林したポプラの木を見た。何もなかった沙漠に、ちゃんと緑が根付いていることに驚いた。なかにはビルの2階に届くほどの高さまで育っているものもあり、長い間続けられてきた〈ポプラの森〉の歴史を感じた。植林数は今までに16,000本を超えるという。今回僕らが植林できたのは1,000本ほどだけど、10年後にはこういう森になると想像すると、もう一度ここを訪れて、育ったポプラを見てみたいと思った。

文化の違いを理解しようとする気持ちの大切さを実感した。

大学のゼミは、異文化経営。国籍を越えて組織を運営するとき、言葉だけが壁ではなく、お互いの文化の違いを理解することが重要であると学んでいた。今回の中国訪問で、それを痛感することになる。内モンゴル大学生との交流会の時、コミュニケーションの言語は日本語が中心になった。それは、彼らの日本語の習得レベルが高いから。そして言語だけでなく、歌舞伎など日本の文化にも造詣が深い。日本人の自分より…。僕はどれほど彼らのことを知っているのだろう。打ちのめされた。

現場で一緒に汗をかく。人との絆の大切さを身体で学んだ。

年齢や立場の異なる仲間が49名の〈ポプラの森〉第9次隊。同じ目的のもとに一緒に汗をかく。40℃の気温の中、1メートルの穴を掘り、苗木を植え、土を戻す。言葉にすると単純な作業だが、これほど人と人とのつながりの重要さ、大切さを実感したことはなかった。この経験はかけがえのないものとなったと感じている。その後の就職活動で信用金庫を選んだのも、地域に根付き、その街に生きる人と一緒に地域に貢献できる人でありたいと思い描けたことが大きい。〈ポプラの森〉の感動が僕の身体の中にひとつの価値観をつくったのだと思う。

柴山欣也さん

参考写真
1 砂地でスコップ一本分の深さまで掘るのはたいへん 2 植えた1,000本の苗木が森になるのがたのしみ

「ポプラの森」ご案内サイトへ
「ポプラの森」CM動画へ